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言葉の宝箱【努力するの。たくさん努力した上で、もしもそれが運命であったなら、神様が少しだけ協力してくれる】

『星の降る家のローレン』北川恵海(角川書店2018/11/22)


母に捨てられた少年・宏助が知り合ったのは謎多き中年画家・ローレンだった。宏助は彼を慕っていたが、やがてローレンは姿を消し生死不明となってしまう。大学生になった宏助のもとにローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が来る。絵を売るため個展を開催する宏助だが、そこで「ローレンは人殺しだ」という噂を聞く。宏助は個展の客・雪子と一緒に真相を探り始める。雪子もまた、ローレンと関わりがあった親友・杏奈の行方を捜していた。過去と現在がつながった時に見えてきたローレンの美しい絵の中に秘められていた真実とは!?親の愛情を失った子供、孤独な女子高生、子供のいない夫婦。ローレンを通して人々は『家族』という形に集約されていく。

・大人にとって都合のええ子になったらあかん(略)
アンタは思うように生きたらええ。
自分の気持ちに素直に生きることが大事や。
一番大事なことや P48

・親友は喧嘩してもええ。
喧嘩して仲直りできるんが親友や。
相手のこと、大事に思っとうさえしたらずっと親友や P50

・大事だから言いにくいこともある。
好きやから言えんこともある P83

・長い人生の中で、いくつかの運命は決まってる。
でも、その運命を引き寄せるのは自分やと思うんよ。
だから、
 P143

・晴れたら一生懸命働いたらええ。
雨が降ったら家で本を読んだらええ。
人は自然に生かされてる。
せやから、ただ自然に合わせて生きたらええんや。
それが一番賢いんや P192

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