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言葉の宝箱 0459【一歩踏み出すと素敵な自分が見つかるかもしれない】

『一匹羊』山本久幸(光文社2011/10/18)


縫製工場に勤める大神は若いころと違って事なかれ主義で働いていた。
そこに、職場体験に中学生がやって来る。
年下の同僚と共に中学生の面倒を見るはめになった大神に、
ある問題が生じる。
(表題作『一匹羊』)OL、女子高生、フリーター、元野球選手、主婦、
相手にされなくても変人に思われても
一歩踏み出すと素敵な自分が見つかるかもしれない、
それぞれの明日が少し元気になれる物語。表題作他、7編。


・「昨日の質問に答えてください。いまの仕事に満足しているかどうか」「満足なんかしてないさ」
大神ははっきりそう答えた。
「後悔の連続だ。やがていつか、満足できるときが訪れるかもしれない。
だけどそれがいつなのかわからない。こない可能性だってある。
それでもやるのが仕事だ」 p258

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