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言葉の宝箱 0847【現代社会というラッピングが施されていても、この世の本質は弱肉強食の世界であり共生などほど遠い】

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『半沢直樹 アルルカンと道化師』池井戸潤(講談社2020/9/17)

東京中央銀行大阪西支店の融資課長、
半沢直樹のもとに「大手IT企業ジャッカルが業績低迷中の美術系出版社、仙波工藝社を買収したい」という案件が持ち込まれる。
大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、
やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された謎を解いた時、半沢が辿り着いた真実とは?
半沢直樹シリーズ第5弾。

*アルルカンとは、
ピエロとともに伝統的なイタリア喜劇に登場する人気のキャラクター(略)ずる賢いアルルカンと純粋なピエロの対比は、
画家たちが好んで取り上げるテーマのひとつ P17

・現実の世界で勝つのは常に悪党であり。悪知恵だ。
正義の味方はバカでもなれるが、悪党になるには才覚がいる P46

・みんなが必要とする雑誌なら当然、黒字になるはず P109

・どうすれば生き残れるのか、
中小企業の経営ってのはいつだって迷いの連続なんだよ P127

・自分の嘘を真実だと思ってしまう人間がいる P153

・現代社会というラッピングが施されていても、
この世の本質は弱肉強食の世界であり、共生などほど遠い。
いつもは従順に規律を守るサラリーマンも、
戦うべきときに戦わなければ葬り去られるときがある P154

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