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言葉の宝箱 0125【人生の選択は、振り返って正解だったのかどうかと考えることに意味がない。選択されてしまった道を進むしかないのだ。そして、正解だったのか不正解だったのかは、最後の最後までわからない】


『あおぞら町 春子さんの冒険と推理』柴田よしき(原書房2016/8/31)


青空市に住む春子さんの物語。春子さんは元看護師の親交
ほとんど二軍の試合のしか出ていない無名の選手の拓郎くん。
とても仲良しの二人にも、それぞれの葛藤や挫折があり、
それぞれの悩みや迷いがあります。この物語には二つの柱があります。
一つは春子さんという一人の女性が結婚生活をおくりながら様々なことを考えたり学んだりしていくものともう一つは日常の謎を解くもの。

『春子さんと、捨てられた白い花の冒険』
『陽平くんと、無表情なファンの冒険』『有季さと、消える魔球の冒険』
3話連作短編集。

・貯金はつかえば減ってしまう。
先のことを考えると、それが怖い P8

・夫婦であっても、漏らしてはいけない他人のプライバシー P32

・悪口言うと伝わるわよ、壁に耳あり障子に目あり P33

・なぜ、愛はうつろってしまうのだろう。
心は変わってゆくのだろう P51

・トロフィーワイフとは、社会的にあるいは経済的に成功した男性が、
とにかく見た目が美しい女性を妻にすること P57

・運は大事です。
運を摑めなければ成功はできないです P76

・男って、
自分が弱っている時にそばにいてくれた人を妻にしたいと思うみたい P163

・結婚なんて
多かれ少なかれ錯覚の上に成り立ってるもんなんでしょう P164

・人生の選択は、
振り返って正解だったのかどうかと考えることに意味がない。
選択されてしまった道を進むしかないのだ。
そして、正解だったのか不正解だったのかは、
最後の最後までわからない P188

・愛する人の為にできることをすべてしたい、と思っている。
その気持ちに偽りはない(略)
けれど、自分の人生を他人に歩かせてその後ろをついていくだけでは、
前を歩く人は幸せになれないのだ。
愛する人の為にできることは、きっと、たくさんある P194


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