言葉の宝箱 0006【どんなつらいことだって知らなきゃそこから前に進めない】
『モップの精と二匹のアルマジロ』近藤史恵 ( JOY NOVELS 2011/2/25 )
ある日キリコは見知らぬ女性から「夫の浮気を調べてほしい」と頼まれるが思いがけない事故が発生。地味な妻と目が覚めるほど美形の夫、どこか不釣り合いな夫婦に秘められた謎にキリコ&夫の大介コンビが迫るミステリ。
女性清掃人探偵キリコシリーズ第4弾。
・不安というのは、
靴の中に入り込んだ小さな小石のようなものかもしれない。
それがあるときは、気になって仕方がないというのに、
取り去った瞬間、小石があったことすら忘れてしまう P10下段
・知らない方が幸せなんてことは絶対にない P30下段
・人がふたりいると、必ず自然にどちらかがリードを取ることになる。
主導権を握られるほうが弱いとか、そういう単純な問題ではない P135上段
・人の運命など、明日にはどうなってしまうかわからない。
だから、幸せでいるうちは、幸福を噛みしめていればよかった P193上段
・どんなつらいことだって、知らなきゃそこから前に進めない。
知らないほうがいいなんてことは、絶対ない P212下段
・現実は、ときどき考えている以上に冷たい。
だけど、目を塞がないでいれば、
その中にも少しだけ救いはあるかもしれない P213下段