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言葉の宝箱1270【人間には誰が掛けなくても、幾つかの陥罠が平等に用意されてあるものだった。病気もその一つならば、死の恐怖も、死後の不安もその一つにほかならない】


『伊達政宗〔3〕夢は醍醐巻』山岡荘八歴史文庫:昭和61年8月28日


・人間には誰が掛けなくても、
幾つかの陥罠が平等に用意されてあるものだった。
病気もその一つならば、死の恐怖も、死後の不安も
その一つにほかならない P114

・いつの世でも人間は夢を喰って生きている。
時にこの「夢――」を野心と呼んだり、希望と名づけたり、大志だの、
生き甲斐だのともったいぶったりしながら、
積んでは崩し、崩してはまたせっせと夢を積みあげる。
ある意味では、仏語の中の、賽の河原の童に似ている。
それぞれの柄相当の夢を抱いて、
脅かしたり脅かされたり、愛したり憎んだり……… P197

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