言葉の宝箱1270【人間には誰が掛けなくても、幾つかの陥罠が平等に用意されてあるものだった。病気もその一つならば、死の恐怖も、死後の不安もその一つにほかならない】
・人間には誰が掛けなくても、
幾つかの陥罠が平等に用意されてあるものだった。
病気もその一つならば、死の恐怖も、死後の不安も
その一つにほかならない P114
・いつの世でも人間は夢を喰って生きている。
時にこの「夢――」を野心と呼んだり、希望と名づけたり、大志だの、
生き甲斐だのともったいぶったりしながら、
積んでは崩し、崩してはまたせっせと夢を積みあげる。
ある意味では、仏語の中の、賽の河原の童に似ている。
それぞれの柄相当の夢を抱いて、
脅かしたり脅かされたり、愛したり憎んだり……… P197
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?