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言葉の宝箱0909【努力できるってことが、一番の才能なんだ】


『銀盤のトレース』碧野圭(実業之日本社2010/2/12)


名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートを辞めさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出される。バッジテストに落ち、県大会でも大きなミスをし、絶体絶命の朱里にスケート連盟からある提案がなされる。氷上の妖精にあこがれ、熾烈な競争をくぐり抜けていく少女たちの日々を活写。緻密な取材に基づき、フィギュア王国・愛知県を舞台に描いたリアルなフィギュアスケート小説。

・人の気持ちは不思議なものでね、
これが駄目だったら、はいこれ、
なんて簡単に切り替えたりはできないんだよ。
自分が一生懸命やって、それで力不足だと納得すればあきらめもつくが、
やらずにあきらめて、それで自分に折り合いをつけるのはすごく難しい。
もしかしたら、うまくいったかもしれない、
そういう思いをいつまでも引きずることになるからね P77

・努力できるってことが、なんだって一番の才能なんだ P178

・やってみて失敗したことより、
やらずにあきらめたことの方が悔いが残る P192

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