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ただの惚気、されど愛

約2週間ぶりに恋人とデートした。

2週間は長いのか短いのかよくわからないが、今回はとても長く感じた。

恋人と会う前日は、タイミングを見計らったように仕事で家に帰るのが遅くなってしまう。そのことを恋人に言うと、もう慣れっこのようだった。

私達はよく、待ち合わせ場所でかくれんぼをする。お互い着いたあと連絡を取り合うが、待ち合わせ場所で探し合う。影に隠れたり、少し距離があるところにいたり。その心は探し回る姿を愛しいと思うからだ。

今回は、駅で待ち合わせ。私が着いたのが後だったらしい。
改札を通ろうとすると彼が向こう側で待っていた。その瞬間、嬉しさが込み上げた。普段している遊びも楽しいが、自分のことを待ってくれていたことを知るのも嬉しい。

別にケータイを触ることは気にしないが、こちら側を見て待っていてくれているのを見るとなんだか心が温かい気持ちになった。

今回はデート代を抑えるために、ご飯はコンビニだ。と言っても、今回は目的がある。私は仕事上もあり、なかなかコンビニのご飯を食べる機会がない。冬になってきたので、コンビニにあるレンジで温めるスープが食べたくなったのだ。

今回の本命は、イルミネーション。きれいだと聞いたショッピングモールに隣接された公園のイルミネーションを見に行った。
規模は小さいかもしれないが、とても綺麗だった。中でも、バラやトナカイがとても綺麗だった。恋人とイルミネーションはとても私の中でわくわくするもので、ケータイのカメラでパシャパシャと撮ってしまった。

トナカイではしゃぎ私の後ろをついてきた恋人の後ろに人がいることにびっくりしていたら、「こんにちは」と声を掛けられた。

「誰?」と頭に?を浮かべていたら、マイクと照明を持っている人だった。
私はあまり話を聞いていなくて、インタビューでイルミネーションの感想を言ってほしいとだけ、頭の中に入った。

結局、そのお誘いは恋人が断った。

マイクを持っていることから、勝手にラジオだと思ってしまったが、あとで恋人に聞くとテレビ局の人だったらしい。「照明持ってたんだからテレビでしょ」と言われた。「あー、確かに!!」とやっと理解。「カメラ回してもいいか」ってそういえば言ってたなとも思った。

そして、感想のことで頭がいっぱいだったが、テレビに映ってしまったら、いろいろまずいことを思い出す。職場のこと、親や友達に恋人について話していないこと。断ってくれた恋人に感謝しかなかった。

まだ、、、まだ時期早尚だ。これでバレるのは、少し気まずい。

恋人のことは、好きだ。別に誰かに取られるとも思っていないし、奪われる気もない。でも、友達にはもう少し先でもいいかなと思ってしまう。
まだ、1ヶ月半ほどだ。これからも続いていくと思うが、未来のことが分からない。伝えた瞬間、別れたとも言いたくない。もう少し、安定したら、ちゃんと伝えようと思う。

私はあまり「好き」と言わない。でも、私が恋人のことが好きで仕方ないことは伝わっているらしい。恋人も私のことを好きでいてくれる。

恋人は、好きとたくさん伝えてくれる。私のことが好きすぎて困るくらいらしい。行動にはあまり出ないが、言葉で伝えられるため、まだなんとかわかる。

恋人にもだが、私は友達に支えられているところが多いかもしれない。でも、恋人とのことを話す惚気時間も好きだ。褒め殺しはしない、たまに愚痴もいうが、恋人が好きなのは変わらない。


私は迷子になりやすい。すぐ逆方向を正しいと思って歩いてしまう。そんな私をみて、恋人はたまに声を掛けずに見守ってくる。面白いらしい。

この手をこれからもつないだままで私と一緒に歩いてほしい。

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