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ボツ企画とか

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主観的な要素が強かったり、企画としてインパクトに欠けていたりなどの理由から、メディアで記事にならなかったものを掲載していきます。編集や校閲など入っていないため、記載に誤りなどあれ…
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#ヤンキー

あらゆるものが“つながる”世界で――「波物語」の炎上騒動から

先月愛知で開催されたHIPHOPイベント「波物語」の乱痴気騒ぎが波紋を呼んでいる。コロナ禍において多くのイベントが自粛を迫られるなか、思わずギョッとするほどの密集っぷりと騒ぎっぷりがSNSで拡散されたわけである。が、私はいまさら運営の不備やらについて言及するつもりはない。考えてみたいのは、アフターコロナのヤンキー文化についてである。

HIPHOPの根本態度は反抗であり、その基本的手法はパロディー

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「合理的ヤンキー」の勃興

実際のところ、アルヴェルの流行は日本人のオラつき願望を映し出しているのだろうか。少し掘り下げて考察してみたい。

ヤンキー的な価値観とは何かSUV人気が各メディアによって報じられているけれども、やはり全体として売上台数が多いのはN-BOXやスペーシアといった「スーパーハイト系」の軽自動車、あるいはアルヴェル、ノアボクといったミニバンであり、総じて「背が高い箱形の車」が売れている。要するに利便性に全

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ヤンキーはどこへ消えた(その2)

※別アカウントで2020年8月16日に書いた記事の再掲です。

ヤンキーの話の続き。前回の記事では、学校における生徒間の権力構造について、SNSの普及以前は「暴力」による裏付けがなされ、普及以後は「外部世界における影響力」によって裏付けられる、ということを書いた。

SNSの普及以後、教室の支配権は「リア充」へと移り、現在では「陽キャ」に移行している。「リア充/非リア」と、「陽キャ/陰キャ」はほと

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ヤンキーはどこへ消えた

※別アカウントで2020年8月13日に書いた記事の再掲です。

「マンガBANG」のアプリで『ナニワトモアレ』という漫画を無料で読めるので、最近毎日読んでいる。昭和の終わりから平成の初めにかけて一つの社会問題ともなった、「環状族」と呼ばれる走り屋たちの物語である。

グループを組み、200km近い速度で一般車の間をすり抜け暴走する、迷惑極まりない集団である。数多くの「チーム」が存在し、暴走族上がり

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