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創作

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2018年10月の記事一覧

マジック・ステップ

マジック・ステップ

「おめでとう。君には才能があった」

どういうことだ。
俺はゲーセンでダンスゲームをしていたはずだ。
画面に流れてくる矢印に合わせて床のボタンを踏んで、ついにパーフェクトだと思ったところなのだ。
ここはどうみてもゲーセンじゃあないし、変な男たちに囲まれている。

「魔法の発現に必要なのは呪文じゃない。脚だ」
「君のプレイしたゲームはね、魔方陣を踏むんだ」
「魔力のある者がプレイするとこの場所にワー

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マーダー・バーガー・アット・ザ・ミッドナイト・シティ

マーダー・バーガー・アット・ザ・ミッドナイト・シティ

大量のハンバーガーが天日干しされているのを見るのは圧巻だ。

契約業者によって水揚げされたハンバーガーは、その日のうちに下処理をされた後、このモスドムルド社の敷地に輸送されて7日間天日で干されることとなる。
その後、水分が適度に抜けて味が凝縮されたハンバーガーは各店舗に出荷されていくのだ。

この日も普段と同様にハンバーガーをひとつずつ並べていく業務をしていると、業者と主任がなにか話し込んでいるの

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妖精の紙々

妖精の紙々

生活に欠かせない「紙」の素材、パルプ。
かつては木材性パルプが主流であったが、大量消費により生態系のバランスが崩れたため、近年は年間使用量に上限が設けられた。

私たち陽成製紙工業新素材研究課が森林探索を実施しているのは、規制対応のためにまだ見ぬ非木材性パルプを求めての調査というわけだ。

「課長!見たことのないパルプがいます!」

木材性パルプが激減した理由は、基本的におとなしく1か所に集まる性

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北陸除雪伝説

北陸除雪伝説

「二谷の奥さん行方不明らしいよ」
「あの人も1年目だからなァ、やられたかもしれんな」

新幹線が開通してから数年、<裏日本>とも呼ばれるこの地域に移住してくる者も確かに増えた。
だが彼らの半数は1年目の冬を越すことができない。

「県道の融雪装置、今年は熱湯どころか強酸らしいぜ」
「マジか、コンクリが痛むぞ」
「春には補修の仕事が……」

『暴れ除雪車が出たぞォ―!』

振り向くと黄色い無人重機が

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