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【論文】お天気が性格の善悪に影響するって話し

 2020年5月25日に発行された、清華大学と北京大学の研究によると、大気汚染濃度が高いと、晴れた日に比べて人は不親切になるそうだ。

 過去に中国とアメリカが合同で行なった実験データ1400件をベースに今回改めてテストを敢行。清華大学、北京大学、浙江大学の合計407人の学生を対象に実験が行われた。

 実験方法は、テーブルに財布と財布の持ち主の学生証を置いておき、その返却率が天気によって変わるのかどうかを測定したそうだ。

 で、結果だが曇りの日よりも晴れの日の方が、財布を発見した人が所有者に連絡して返却する確率が高かった。

 加えて大気汚染の深刻さに比例して、財布の返却率が下がったとのこと。

 つまりだ、空気が澄んでいて大気汚染濃度が低く、晴天に恵まれる日が多い地域で育った人は性格が良くなるんじゃねーか?

 一概に天気だけで人間の性格が決まるとは言えないけれど、少なくとも性格の悪化を避けるための予防措置として、天気と人間性の関係を頭に入れておくのはいいことなのではないかな。

 例えば地方の人からしてみれば東京の人は冷たくて素っ気ないと言われる。これは少なからず空気汚染の影響もあるのではないか。

 人との距離も影響しているとは思うが、例えば地方に行って心身ともにリラックスできれば、心に余裕ができている気がする。

 とは言えすぐに引っ越すなんてのは現実的な手段ではないので身の回りの環境を整備することからスタートするしかない。

 自室に観葉植物を置いたり、会社に室内緑化を進言するのもいい試みかもしれない。シンガポールやヨーロッパなどの先進国かつ社員の会社に対するエンゲージメントが高い会社では室内緑化に努めているなんて聞くし。

 もしかすると、職場満足度が少し改善されるかもしれませんね。

 話しが膨らみすぎたので戻すと、大気は性格に大きな影響を与えていると言える研究でした。

The influence of weather and air pollution on honest behavior: A field experiment about lost wallets on campus

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