地方マーケターの結論。地方でマーケターを志すあなたへ
こんにちは。熊野古道でマーケターをしている大﨑です。
今回は熊野古道の宿SEN.RETREAT TAKAHARAで地方マーケター16人を集めた合宿でわかった、地方マーケターに必要な「力」を書きたいと思います。
地方マーケ VS 都会マーケ
私は現在地方の宿を舞台にマーケティングをしていますが、前職では東京のテーマパーク・エンタメ施設でマーケティングをしていました。同じ集客をして顧客価値を最大にする仕事ですが、能力や働き方にはかなり差異があります。
地方に複数人のマーケターを雇う体力はありません。
だからこそ地方で活躍する人は、総合力が問われ、自分で「決断」する機会が増えます。どちらが良いの議論ではなく"ワークスタイル"や"向いている能力"には必ず差異があります。自分はどちらに属して働きたいか、地方に飛び込む前に考えて下さい。
地方マーケターに必要な「力」
私が活動する世界遺産熊野古道の熊野本宮大社にはこんな立札がありました。まさに地方マーケターに必要な「力」が記されていると思います。
地方マーケターは孤独な闘いであり、たくさんのハードスキルも必要になりますが、ハードスキルは後からいくらでも身に付きます(後述します)。
大切なのは下記のソフトスキル「力」だと思います。
気力
地方マーケターは孤独です。モチベーションで働いては必ず心が折れてしまいます。常にミッション・ビジョンを持って働き、モチベーションに左右されず淡々と実行に移せるプロフェッショナル意識を持った「気力」が必要です。
総合力
戦略策定・市場調査・コンセプト設計・SEO・広告運用・SNS運用・プレスリリース・・・・やろうと思ったら切りがありません。優先順位を持ちつつ、少しずつ自分のスキルの幅を広げていく必要があります。
※ただし上流の戦略部分を持ち合わせていること・思考の基礎体力は必須だと思います。
底力
よくトラブルが発生します(一人で活動しているから当たり前です。)。その時に諦めない胆力や底力が必要です。
協力
協力は2つのパターンがあります。1つ目は地域内での協力者を増やすことです。僕の尊敬する静岡マーケサロン主宰の山崎さん・HONEの桜井さんは下記を言っていました。
2つ目は他地域のマーケターと繋がることです。HONEの桜井さんのTwitterの通りです。
体力
これは都会マーケターや地方マーケターに限らず、全員が必要かもしれません。が僕は同じ深夜まで働く環境でも、実行の割合が高い地方マーケターのほうが疲れるイメージがあります。また移動も多いので厄介です。
地方は挑戦したい"事業主マーケター"が必要
「地方を救いたい」という気持ちからハードに活躍する地方マーケターと熊野古道合宿で繋がることができました。その尊敬する方々を見て思うのは"体がいくつあっても足りない"ということでした。
困っている地方の企業 >マーケティング支援者
の構造は根深く、大義の元に働き続ける地方マーケターを見て、困っている地方でマーケティングに挑戦する人数を増やさなければならないと思っています。
じゃあマーケティング支援者を増やすべきでは?と思いますが、そこには2つのハードルがあります。
①支援側では100%のコミットできない。
支援側には限界がありますし、地域を100%理解することは不可能に近いです。だからこそ、その地域を愛して、その地域に特化したブランドを育てる事業主側のマーケターがもっと増える必要があると思っています
②支援側のスキルは極めて高くなければならない
ハードスキルをしっかり持っていなければ、たくさんのクライアントを救うことができません。地方を救えるハードスキルを持った支援者は、日本には数えるほどしかいないのではと思っています。
地方×事業主マーケターになるメリット
①実力以上の機会をもらえる
都会マーケターだったら、「あなたはこの分野でまず3年は頑張ってみようか」となりますが、地方マーケターはやれることは全部やらないと売上が上がらないとなります。だから実力にそぐわなくても、バッターボックスに立てる機会が多いです。
②スキルセットが身につく
良い意味で地方マーケターは1人のため、総合力が試されます。もちろん全てできる人はいませんが、大抵に情報はYouTubeやChat GPTで獲得できます。
私自身、SEOに関しては全くの素人でしたが、長期的に見て熊野古道に関するSEOを取るべきと判断してかなり勉強して、日々リライトを重ねて結果が出ました。
①×②=圧倒的な成長を遂げられる環境だと思っています。
・自分で進んで何かに取り組みたい
・人に頼らず、調べながら実践するのが好きだ
・地方が好きだ、故郷が好きだ
なんて方には地方マーケターとして是非挑戦してほしいです。
今回熊野古道合宿の講師の皆様、本当にありがとうございました。
お世話になった講師の皆様のご紹介
桜井さん
北風さん
山﨑さん
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