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震度5で安否確認なし

訪問介護の際、利用者さんと地震のことを話しました。
先週木曜日の地震の後、介護事業所から安否確認の連絡がなかったそうです!

その利用者さんは地震のあった時間帯、22時41分はご自宅で車いすを使用し1人で生活をされています。(重度の脳性まひ)
もし転倒したら起き上がれないし、スマホも触れません。夜中の巡回まで余震がくるかもしれない不安の中、孤立してしまいます。職員やコーディネーターであれば容易に想像できることですが安否確認はなし。他の利用者さんへも、僕ら介助者へも一切の連絡がなかった。

メールでもLINEでもいいので一言「大丈夫でしたか?」「お怪我はありませんか?」「何か困ったことはありませんか?」「余震があるかもしれませんのでお気をつけてください」等々、声かけの言葉を探せばきりがないほどあります。震度5の揺れに対し何も連絡しないって、利用者の生活をサポートする介護事業所として成立していますでしょうか?

悲しいです、悔しいです。
利用者も介助者も守られず、何か問題があれば介助を外され、その上利用者の生活(安全)さえスルーされています。



もし訪問介護を利用される場合は、「緊急時の対応はどうなっていますか?」
と訊いてください。

防災に関して打ち手がない事業所とは契約しない方がこれからの時代よいかもしれません。首都直下型や南海トラフの大きな地震を未来に控えています。何でも自己責任とされてしまわないよう、契約内容や介護士の見極めは必須だと思っています。現場からの声です。参考にされてください。

事実、訪問の際にヘルパーの犯罪行為も行われています。

家にヘルパーさんが来たから安心ということはありません。そのヘルパーとどうやって時間を共有していくか、命を任せられるか? 各ご家庭や(利用者ご本人も)判断の基準を持つといいです。

✔︎時間をきちんと守れるか?(入室は1分前か呼ばれてから、早すぎてもダメ)
✔︎言葉使いは適切か?(赤ちゃん言葉はNG)
✔︎家事はできるか?(家事以前に退出時にスリッパを散らかして揃えないヘルパーも多い)



介護の現場、このままでいいんでしょうか?

現場主義は、ときとして責任放棄のネグレクト

2011年、東日本大震災のボランティアで南相馬の福祉従事者から教えてもらったこと。2016年、故郷・熊本地震で経験した被災地の様子。これらを会社へフィードバックして、防災対策のことをどれだけ伝えてきたか。今回の地震で何も反映されておらず愕然。

職員へ「なぜ安否確認をしなかったか?」とメールしたら、驚く内容が返信されてきました。

「震度4のところもあって連絡しようか迷いがあった」
「会社に防災マニュアルがないから分からない」
「今度、総会で決めようと思います」

要約するとこんな感じ。
今できないことをこれから本当にできるんだろうか? 震度5の地震があっても他に優先されることって何?
総会をいつ行うのかまだ分からない中、誰が参加して決定権が誰にあるのか不明で、別の職員は決められないときっぱり言っている。僕があれだけ伝えた被災地からの情報はどこへいった? だから信用を失い職員がみんな辞めて居なくなった。

僕は16年勤務したこの介護事業所に、これ以上何を言えばいいんだろう?

地震の翌日、10月8日(金) Facebookに投稿した記事
とくにコメント欄を医療・介護従事者は読んで一度初心に戻り考えよう!

僕が登録している介護事業所の話です。 訪問介護のヘルパーは電車で移動するから、今回の地震やその後の対応は命の危機に直結します。 利用者の家に行きたくても行けないという物理的な現象。利用者の近所に介助者がいるとは限りません。担当している利用...

Posted by 堀河 洋平 on Thursday, October 7, 2021



当記事の音声。訪問介護の帰りに歩きながら収録しています。
【映画監督と介護福祉士の堀河洋平ラジオ】


情報保障の動画版
耳の聞こえない方は字幕をONにしてご覧ください💬



🎥参考資料

東日本大震災ドキュメンタリー『ここが好き』



熊本地震の記録映像とチャリティ






ダイバーシティ映画のスタジオウーニッシュ代表
映画監督 / 映像作家 / 介護福祉士:堀河洋平



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