15 リーダー論
目指しているゴールはきっと近くにはなくて、ずっと遠くにあるのだと思う。そしてここで大切なのは、たどり着く速さよりも、遅くてもいいから必ずたどり着くことだと思っている。
僕は現在ゲームキャプテンである。
ゲームキャプテンとは何かをよく考えていた時期もあった。
現場での危機感知能力を働かせ、あらゆる出来事に備えながらも、周りと連携をとって攻守を展開していく。
その核となるのがゲームキャプテンである。
時には、一つのミスで取り返しがつかなくなることだってある。
だから常に視野を広く持ち、周りが見えていないといけないのである。
他にもそれぞれの強みと役割を認識し、適材適所で最大限のパフォーマンスが発揮できるようにするということも大切で、リーダーとしての力量が試される。
困難によっては犠牲を払わないといけなくなる者も現れるかもしれない。
誰かのために痛みや苦労を経験することもあるかもしれない。
それでも常に全員が同じ目標にベクトルを向けていることが重要である。
そういえば前に幼稚園の先生が言っていたことを思い出した。
幼稚園の出し物やイベントの時に集団を良い方向へ導く方法について、こう語っていたのだ。
「子供たちを引っ張っていこうとしてもみんなはついてこない。子供達と同じ集団の一員として進もうとするとうまくいくんだよ」
先生(=リーダー)が集団の先頭に立って引っ張ろうとしてもうまくはいかないこともあるのだ。
先頭に立ってみんなを引っ張っていくやり方もあれば、幼稚園の先生のように他のやり方もある。リーダーとなる人や、リーダシップを発揮する環境によって異なることがあり、根本は同じようでもそれぞれの環境に合わせて適応させていることがあるのだろう。
今回は自分の戦う世界で意識しているリーダーとしての3つの力を紹介したい。
これから綴ることはあくまで僕の主観であって、もしかしたら読者が思っている話と違う可能性も大いにあるが、最後まで読んでいただけると嬉しい。
①「計画力」
自分たちがどこを目指し、何のために努力を重ねていくのかをみんなの共通認識にする必要がある。
困難やアクシデントがあっても個々のベクトルがバラバラにならず、同じ方向を向き続けるためには、適切な目標設定が必要なのだ。
いきなり無謀な目標を言ってもメンバーはついてこないので、段階を踏んでたどり着けるような、ちょうどいい目標設定ができないといけない。
その計画力は後に結果を大きく左右するはずだ。
②「観察力」
それぞれに得意不得意があり、相手との相性もある。
良いところも悪いところも知って、やっと彼らを活かすことができてくるので、しっかりと観察力を磨くことは大事である。
③「決断力」
リーダーが決断に不安を持ってしまうと、それはすぐにみんなにも伝染してしまい、勢いが劣っていくことがある。一度決めたら、信じて突き進む力が必要である。これらは集団が大きくなればなるほど、大きい力が必要になってくるのだと考えている。
「早く行きたかったら1人で行け、遠くへ行きたかったらみんなで行け」
という言葉がある。
僕たちが目指しているところは決してすぐに行ける場所でもなければ1人で行ける場所でもない。たどり着く速さよりも、遅くてもいいから必ずたどり着くことが重要だと思っている。
だから、リーダーとしても成長しながら、みんなの力を借りながら目標の場所へ辿り着きたいと思っている。
さてここまで熱を入れて書いてきた話が、何の話だったのか読者の皆さんはお気づきだろうか。
[解説]
今回は、「ゲームキャプテン」という役割の本質的な部分に触れてみました。
①「計画力」
30日というタイムリミットがある中で宇宙船を完成させてこの惑星を脱出しないといけません。そうなると、最終目標までの過程を逆算して、そこまでの細かな目標設定が大切になってくるのです。
②「観察力」
赤ピクミンは火に強い、青ピクミンは溺れない、黄ピクミンは高く跳ぶ、という特徴がある。僕と同じくらいの世代の人ならピクミンをやったことがなくてもその知識はあったりするものかもしれません。
しかし、実は彼らにはそれ以外にも攻撃力が高いこと、溺れている仲間を助けることができること、電気に強いことなど、観察をしていると他にも長所があることに気づきます。
強みも弱みも知ることで立ち回り方が上手になるはずです。
③「決断力」
決断力に重要なのは責任感だと思います。
ゲーム中、自分の判断で決定を下すだけでなく、それに対する責任を負う覚悟も持ちながらプレーしていました。何度か、決断の失敗で100匹近くいた仲間(ピクミン)をほぼ壊滅させてしまったこともありました。
臨機応変に対応できなかった自分を責めたりもしましたが、この失敗は必ず次に活かさなくてはいけません。
失敗の数だけ、決断力も強まっていくのかもしれません。
ピクミン1を通してさまざなリーダー論を考えさせられてきました。
しかし、このゲームで最も考えさせられたのは「命の儚さ」だったのかもしれません。それについてもいつの日か書くことができたら良いなと思っています。
今回、どうやら僕は違うゲームキャプテンについて長々と書いてしまいました。
勘違いさせてしまった読者の皆さんには申し訳ありません。
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