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32 オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム

2023年3月19日、オードリーのオールナイトニッポンのラジオ放送の中で、オードリーが東京ドームでライブが開催することを発表した。

そして2024年2月18日にライブは開催された。

5万3000人が集まり、全国で行われたライブビューイングで5万2000人、オンラインライブでは5万5000人が視聴し合計で16万人が歓喜したライブとなった。

あの発表後からオードリーを含め、ラジオ関係者、大物ゲストに至るまで、大勢の人たちがこの日に向かって準備を始めた。

特に若林さんはYouTubeのチャンネルを開設し宣伝をしたり、東京ドームでの3時間にわたるライブによる体力不足を懸念し、筋力強化のためにジムに通ったり、自転車で家からスタジオに向かうなど、徹底的な準備をしていた。

それもただでさえテレビ出演やラジオなどで多忙なはずなのに、ドームライブの成功に向かって走り続けていた。

この一年でどれだけ眠れない夜を過ごしてきたのだろうか。
どれだけの命を削ってきたのだろうか。


そしてあの日、オードリーは16万人以上の人を照らした。

その16万人には、いろんなことを抱えた人が見ていたのではないかと思う。

夢を諦めようと思っていた人が、もう一度頑張ってみようと思ったかもしれないし、悲しい出来事で笑えなかった人があの日だけは笑えたのかもしれない。

あの3時間にはそれだけの魅力と力があった。

ぼくはというと、抽選に落ち続けた結果、オンラインライブでの参加となった。視聴ではない。誰が何と言おうと参加だ。

リトルトゥースユニフォームを着て完全に気持ちは東京ドームにいた。

ここまでの一年間の準備をずっとYouTubeやラジオで追ってきた。
開演直前になって、これまでのことが蘇ってきて思わず涙腺が緩んでしまった。

僕はプロバスケットボールを職業にしている以上、求められるものは常に結果であり、過程などはどうでもいいのだ。
結果さえ残し続けたらそれが正解の世界線で常に生きている。

だから、どれだけ練習したか、どれだけバスケを愛したかは試合で表現できなかったら無かったのも同然だと思っていた。

しかしオードリーのここまでの過程はただただ美しかった。

ずっと綺麗なものが美しいのだと思っていたけど、泥臭く派手さはなくてもこれほどに美しいと思えることがあるんだと驚かされた。

そしてライブ自体も、過程と同じように本当に美しい3時間だった。

感動と笑いと寂しさで感情がぐちゃぐちゃになっていた。

どんな絵の具の色を混ぜたらこんな色ができるんだと思うような、初めて見る色のような感情だったけど、ぼくにとってはその感情の色も最高に美しかった。

さらに命の炎が燃え上がり始めたような実感があった。

ぼくにとってオードリーという存在は「エネルギー」である。

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