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転職活動をして思ったこと

多分2年近く前くらいになりますが、今の勤め先に勤めつつ一時的に転職活動をしてた時期がありました。(基本誰にも話さずこっそりと)

今でもたまに思い出すことがあるのですが、そのときに思ったこと、感じたことをまとめたいと思います。


転職活動をしたキッカケ

今の職場が嫌だ、転職したい!と思って始めたわけではありません。
最初は「自分の市場価値ってどのくらいなんだろう?」を知ろうとしたのがキッカケです。

現在の勤め先での勤続年数がそこそこ長いので今の自分の評価は適正なのか、もし別な会社に移るとしたらいくらくらいの値がつくのか、が気になり転職エージェントさん2,3社に問い合わせをして色々話をしました。
※別に今すぐ転職したいと思ってるわけではありません。と明確にお伝えしたうえで。

自分のこれまでの経歴、今の仕事、今の年収、できること、苦手なこと、、などを包み隠さずお伝えし、本題である「今の自分の評価って適正ですかね?」と聞くと以下2パターンの回答をいただきました。

1.今の自分のスキル、できることをベースに目安の金額を教えてくれるパターン
転職エージェントさんの経験値や知見にもよってしまうと思いますが、自分からヒアリングした内容を基にもっともらっていいはずだ、適正だ、もらいすぎだ、を言っていただけるパターン。あくまで目安ですが。

2.そうでないパターン
どのようなスキルや経験を持っていても入る会社の状況によって変わる、会社が潤ってたり給与水準が高ければ高いし、そうでなければ高くはならないし、的なコメントをいただくパターン。

正直もらえる年収ってこれにだいぶ左右されるな、と聞いてて思いました。

いくら優れたスキルを持っていて、その人に高額な報酬を払いたくてもその会社が儲かってなければ払えるお金がありません。

この2.の観点でコメントを下さった転職エージェントさんはその当時波に乗ってる、とにかく勢いがある会社を多く紹介していただきました。
今のトレンドを掴んだ商売をしていて、従業員の平均給与も高いから、と。
確かにそうだな、と思いました。

自分の場合は1.のパターンでもっともらっていいはずだと思います。というコメントをいくつかもらうことができたので、少しは自信になったのと、もともとの目的である「自分の評価は適正か」についてはある程度確認できたかな、と思います。

とある会社に目が止まり転職活動が始まる

最初の目的は達成したので、もう転職エージェントさんとのやり取りはやめようかと思ったのですが、紹介されたとある会社が目に止まりました。

社名は伏せA社と呼びます。

・1.経営理念、ビジョンが今の勤め先と近く、やけに親和性を感じた

・2.現職のスキルを活かしつつ、今ないスキルをつけたり経験が積めそう

A社のこの2点が確か目に止まった要因だったかと思います。

ただ、書いてて思ったのですが、2.だけで言えばA社でなく他の会社でもいくらでも当てはまります。今ないスキルや未体験なことなんて山ほどあるので。

恐らく1.がどれだけ自分と合うかが重要なのかな、と思いました。

経営理念(何のために存在して)とビジョン(今後どこを目指すか)

実はこのA社を紹介してくれた転職エージェントさんは今の勤め先を紹介してくださった方でもあるんです。
(数年前に今の勤め先を紹介してくれて今の勤め先に転職。今回久々にまた相談し、A社を紹介してくださったという経緯)

自分の性格や人となりもある程度把握しててくださってたのと、今もこの会社で働いてる久保さんならこの会社が合うのでは、と提案してくださいました。

このエージェントさんが言うなら、、という思いと、実際に今の勤め先と少し近い雰囲気を感じて、なんかピンときたんです。その後ついでに2.の業務内容もいいな、と思った感じです。

会社の価値観と自分の価値観が近いほどその人はその会社に長く勤める、的なことを聞いたことがありますが、まさにそうだな、とも思いました。

というわけで、一旦書類出してみるので、通ったら面接受けてみては、的な感じで書類が通り面接に進む、という流れになりました。

ちなみに、具体的な転職活動まで進めたのはこのA社1社のみでした。
A社の転職活動は3か月くらい続いて、その間も他のエージェントさんから会社を紹介されましたが、A社のようにピンとくる会社は他になかったです。

A社との転職活動で思った「実績」の強みの重要性

A社との転職活動で1番思ったこととして、以前以下の記事で「実績」と「行動」の2種類の強みが存在するということについて書きました。

転職活動ではいかに自分のこれまでの経験やスキルやできることを「実績」という形でアピールできるか、が大事だな、ということを思いました。

特に初めましての人、その人と初めて仕事をする場合はどういう人か分かりません。例えば同じ会社の同僚で(異動などで偶然一緒の部署になり)初めて仕事をすることになった、とかであれば嫌でも一緒に仕事をすることが決まっているのでそこまで必要ないかもしれませんが、営業などで見込み客から契約をとりたい、、そういうときにはいかに自分(自社)が「すごそう」か、を感じてもらう必要があります。

まだ実際に仕事をしてないので「すごい」かどうかは分からないので、「すごそう」と感じてもらう、思ってもらえないと契約してもらうのは難しいと思います(初めて入ろうと考えてる飲食店の料理は食べたことないので「美味しい」かはわからないので「美味しそう」と思って入るか、と同じ)。

まさにこの状態。
採用してもらうためには面接していただく方々に(まだ実際に一緒に働いてないのですごいかどうかはわからないので)「すごそう」と思ってもらう必要があります(中途の場合は基本即戦力を求められるので)。

そのため、職務経歴書を作成する際にも自分のこれまでのスキルや経験、できることを単に羅列するだけでなく一言で言うとどうなのか、よりインパクトのある言葉(実績)で書けないか、的なことをエージェントさんと相談しながら進めました。

転職活動が終わって思ったこと

最終的にトータルで3か月くらいの間に面接を4回受けさせていただきました(オンラインで2回、A社に訪問して2回)。
結果としては4回目の社長面接で不採用となり、そこで終了。

もともと転職する気はなかった状態で始まった転職活動。

・もともと転職する気はなかったけど面接を繰り返していくうちにA社への想いが強くなり、もし採用されたら実際に転職するかも・・。

・でも、今の勤め先の職場環境や業務内容含めトータルとしては恵まれてる環境だな、転職していいものか、と思う部分もある・・。

3か月間、この2つの気持ちがずっと天秤にかかったまま転職活動をしてました。

正直中途半端だな、と振り返ってみて思います。

だから不採用だったのかもしれません。

転職活動が終わり2年くらい経ちますが、今ではあのとき不採用になってよかった、という思いが強いです。採用されてA社で働く、という経験をしてないので何とも言えない部分がありますが、それでもそう思える部分が多々あります。

人生にムダなことはひとつもないという言葉をよく聞きます。
転職活動が不採用、失敗で終わったらムダな時間だったと思う人もいるかもしれませんが、自分にとってはこれ以上ない有意義な時間、経験でした。

今の勤め先を客観的に見ることもでき、いいところも悪いところも見つけることができました。今働いてる環境で何かモヤモヤする部分を抱えてる場合は転職エージェントさんに相談してみると何かスッキリするかもしれません。

3か月もの間、自分に時間を割いてくださったA社には今でも感謝しています。A社の今後の益々の発展を祈願しつつ、自分は自分が選んだ道で頑張りたいと思います。




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