最近見た映画の感想2024.03-2024.07
最近全然映画見れてない……。奪還のロゼで劇場に行った回数だけは多いんだけど。
ロゼ見てたらまとめるのがズルズルと長くなってしまった。
『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』
『デューン 砂の惑星PART2』
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
『劇場版 ウマ娘 プリティダービー新時代の扉』
『コードギアス 奪還のロゼ』
見事に全部版権もの。
オススメは映画としてはDUNE、アニメとしては新時代の扉。
『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』
TVシリーズ、映画と令和ライダー随一の出来だったギーツの完結編。
前作の感想はこちら。
TVシリーズが始まった頃は、英寿は最初から完成されているからタイクーンが成長枠だと思っていたんだけど、実際はタイクーンって作品を通して性格的な変化はなくて、バッファこそが成長枠だったんですねえ。
今でこそライバル扱いされても違和感ないけど、最初は実力差を理解できずに突っかかってる格下みたいに思ってたのが懐かしい。
『デューン 砂の惑星PART2』
古典SF超大作の続編。
編集・ビジュアル・サウンドのすべてがTHE 映画。
ミクロ的には戦闘・予言・政略のイベントや砂漠パートのバランスがよくて3時間近い尺なのにまったく集中力が切れないし、マクロ的にはpart2の始まり〜終わりのキリがよくて単体で満足度の高い脚本になってた。
part3を視野に入れて作られたpart2でここまで完成度高い映画は久々の気がする。
運命に抗おうとするポールの変遷や周囲との関係性の変化がすごくよくて。逆パターンだけどSWのプリクエルでやりたかったアナキンのストーリーってこういうのじゃないの?と連想してしまいました。
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
よくある劇場版オリジナルストーリーではなく、これまで続いてきた原作ベースのTVシリーズの続き、一つのクライマックスを映画としてアニメ化。
この展開は今後増えていきそう。
元々は見に行く気はなかったのだけど、クーポン消化ミスで見に行くことに。
SLAMDUNKのように主人公側の回想ベースだと珍しく感じないけど、音駒側もガッツリと回想が入って、それがとってつけたものでなく今まで視聴者が見てきた物語なのが熱い。
とってつけた回想、語り、キャラ付け。
稲荷崎もそうだったけど音駒と試合した蛇も、ズルい手段を使うけど真剣で想いがあるんだー的な、弱虫ペダルとかでも見る流れは個人的にはかなり嫌いで。
ハイキューはこの流れなら正直もう見なくていいかなと思ってたけど、クーポン消化ミスしてよかった。
『劇場版 ウマ娘 プリティダービー新時代の扉』
TVシリーズ1期〜3期(チームスピカ)とは別の流れ。
ウマ娘もTVシリーズ3期が酷くてもういいかなーと思ってた(だから前日譚の『ROAD TO THE TOP』は見てない)のだけど、Twitter上で評判がよかったので見に行ったら、本当にすごくよかった。
アニメ映画としては随一のオススメ。
ただし、TVで新時代の扉と同じレース演出をして面白いか?というのはあるかも。
これも3期の批判になるけど、3期はライブ方面捨ててレースしかしてなかったのに、レース展開が最終直線で叫びながらスキルオーラ出して走ってるだけというわかりにくさ&つまらなさで、主役ウマ娘の個性が出ていなかったと思う。
新時代の扉はまずポッケの末脚展開があって、別次元の走りを見せるタキオン、二人に追いつけないダンツ、ちょっと離れた立ち位置のカフェでかなりわかりやすかった。
もうね、サラサラストレートヘアーのウマ娘は見飽きたんですよ……。律儀に血統で髪の色を揃えてくるからどんどん目新しさがなくなっていく。
レースの度に出走→レース場+レース情報のリフレインもまるで決闘場みたいで、世界を革命するために走ってると言われても違和感なかったね。
結局はまさしく自分を革命して扉を開く話なわけだし。
3期はねー。あれで一気にサトノ家が嫌いになった。
ゲーム的にはキタサンと併せて鳴り物入りの次世代ポジだったのにどうして……。
今までの憧れのウマ娘って試合前に話をするんだけどそこまで決定的ではない感じだったんだけっど、フジキセキは熱かった。
もちろん会長とテイオーの関係も好きだけどね。1人だけ「行け!行け!」と二回言ってた会長。
タキオンはちゃんとポッケの挑戦を受けるし他のウマ娘のことも見ているんだけど、あれだけ圧倒的なタキオンが突然引退した原因が他のウマ娘から見ると理解できない、という構図はすごくよかった。
せめて2回ライブしてほしいね!
2期のビワハヤヒデとか、ただただ物言わぬラスボスみたいな感じだったけど、オペラオーはちゃんとキャラが立ってたし、別でストーリーがあるのもよかった。
ゲームでお気に入りキャラだったので。
ゲームの感覚だと「短距離適正なのに有馬記念出ようとするのはやめてー」ってなってしまうのです。
『コードギアス 奪還のロゼ』
コードギアスの新シリーズ。
反逆や復活の「一方その頃」的外伝ではなく、復活から数年後の新ストーリー。
第1幕
残念ながら音楽だけ印象が弱かった。
『復活のルルーシュ』だとTVシリーズからお馴染みのモチーフ以外でも、シャリオのテーマ(テ〜レ〜レ〜♪ テ〜レ〜レ〜♪)を初め、耳に残る音楽が多かった。
出ません(ネタバレ)
この点ではよかった。失敗ではなかった。
第2幕
やっぱりコードギアスのKMFって、ランスロットや紅蓮の突出した機体がいて、それとは別にガウェインが浮遊砲台やってた最初の構図が一番好きなので。
ぶっちゃけ第2幕の主人公はZi-アルテミス。
アポロはローマ神話。
敵方は北欧神話チックな名前が多い。
ブリタニアの流れを汲んでいるけどアーサー王伝説とは違う命名。
というかホッカイドウが第一皇女が嫁いだから、という理由で特別扱いされたり謎の防壁が張られていたり、全体的に特殊すぎる。
この件、第2幕の時点ではわからなかったけどブリタニア系の強キャラはラウンズが混ざってた。
R2開始時に視聴者全員の関心事だった制御できなくなったルルーシュのギアスをどうするか問題が、『スペシャル』の一言で解決されたのもなかなかだったけど、サクヤ様の謎チョーカー+おっぱい収納に比べたら全然で。
第3幕
みんな大好きクリ爺。
この辺りは結局曖昧なままだったのが残念。
ちなみに3幕にもサクヤ様のおっぱいカットはあった。
前2幕から捻ってきてて感心した!
最終幕
一応設定としては筋は通っていて、アッシュの騎士らしからぬ戦い方はノーランドの思考が反映されたもの、という流れは納得できるものがある。
仮面の意味もゼロとは全く違って、彼にとっては人間と自分を隔てる壁が必要で、KMFで遮断してようやく感情が出せる、というのもよかった。
なんか後でパンフレット読んだら、ダミー会社経由で資材を集めたらしい。
いやいや。あんな人を一人ずつチマチマ追いかけて吸い込むだけの非効率な巨大掃除機を、KMF撃破して人類一掃できるくらいの量を生産・配備しようと思ったら、壁張って鎖国してる一地域にめちゃくちゃ多量の資材を搬入しないといけないし、資材の集積場所とか生産ラインとか潜水艦への搬送とかどうするの……。そして海外から資材を集める外貨はどこから湧いてくるのか……?
それこそギアスの力で強制労働させている、とかならわかるけど。
ガンダムとかもエヴァとかでもそうだけど、グルグル回してちょこまか動いて、っていうのは延々と見せられて楽しいものではないのよね。
最初にCGがアニメに取り入れられた頃の、無駄にグルグル回してすごいでしょーしてた時代に逆行してない?
最後が唐突だったのは、結局は映画でなく12話を4回に分けて上映しているからの違和感かな。惜しい。
「ギアスは願い」とは異なるギアス像に行き着いたのはよかった。
ただね、「ギアスにかかるのは一生の枷」みたいに言われても、視聴者目線だとキャンセラーが再現できているからそうでもないのが……。
なんかパンフを読むと、ただのブレイズルミナスもどきと思ってたシュトゥンベの壁にエネルギーを消す効果?がある(だからラスボスが動力停止ビームを撃ってくる)とか、ノーランドが強化人間とか設定があるんだけど、そんなの見ててわからんて……。
グリンダ騎士団は表舞台で活躍してる設定なのでいいけど、それ以外は何しれっとKMF持ち歩いてるの?ってその辺も違和感。
パンフレットに真母衣波白式と新カラーのトリスタン・ディバイダーは全身乗せてほしかったな。
さすがにインタビューにページを割いておいて毎回ロゼとサクヤで演技が云々を載せられると、それはもうわかったから、となる。(アニメ雑誌のインタビューでもそれしか言わないから本当に飽きた)
そこら辺も満足度低い。
ジノはR2だとかませっぽいところあったから、ロゼでしっかり仕事してくれてて嬉しかったんだけど。
総評
1↑2➘3➚4↓
第1幕を見た時の期待感は本当にいい感じだった。
それだけに、最終幕で色々と及ばなかった感じがするのは惜しかった。
■