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就職活動時の話(前編):子育てしながら出世を目論んだ41歳元銀行員が鞭打つあまりに昏睡状態に陥り危うく人生を詰みそうになったけどなぜか今フリーランスでうまくいっている話

前回(はじまり)↓の続きです。

カナダにオーロラ見にいってたんです。就職活動直前まで。
なので、帰国した時には大学の就活支援も終わってまして。
とりあえずUターンで地元に戻る予定でしたので、地元の数少ない友人Rに連絡してみました。

友人「あんた、あり得ない。もうほとんどエントリー終わってるよ!」
私 「やっぱり・・・。(流石に適当すぎた)」
友人「でも大手1社が今週末エントリーだよ。私もエントリーする予定。」
私 「あ!そうなんだ。私もとりあえずやる!ところでどうやるの?」
友人「(大笑)エントリーシート書いて、会場行く時にもってって。」
私 「ありがとー!とりあえずそうする。」

あの時代、まだインターネットでググれば情報があふれる時代でもなかったので、とりあえず履歴書なのかエントリーシートなのかそれすらもうろ覚えな中で、目の前にある書類を書き上げました。

残すところは写真の貼付。
私は近くの証明写真BOXへ行き写真を撮り、シートに貼付しました。

みなさん。
やらかしました。
なんと私は、アメリカの卒業アルバムにあるような白い歯剥き出しの笑みで写真をとりました。しかも、スーツではなく、Tシャツで。
しかも「カルフォルニア」と英語のプリントがされているTシャツ。
(ここでトップ画が活きる)
しかもその時の私は「おーなんか元気そうでいい感じ」と思っていました笑
どこまで脳天気なんでしょうか。今では考えられないので過去の私を褒めてあげたい!

まぁ、そんな訳で常識のズレに気づくことなく持っていったんです。
会場でエントリーシートを受けとった方が言ってました。

すごい笑顔ですね!

出典「私の過去」

この意味に気づくわけがない笑
だって、知らないんだもん!笑顔がダメなわけがない!

ここが沖縄という土地だからでしょうか
どういう訳か、書類選考?には通りました。
で、面接に進んだんです。
父親ほどの年齢の面接官が3名いて
学生は10名ほどだったかと。集団面接ってやつですよね(多分)。
全員が面接官と面を向けて腰掛けました。(以下イメージ)

 面接官→      ◉       ◉       ◉
    
 学生 →   I 私  H  G  F  E  D  C  B  A   前


いくつか質問があったのですが、以下の2つだけはっきり覚えています。

「ご自身を食べ物に例えるとなんでしょうか?」

出典「私の過去」

思いました。なぜそんなことを聞く、と。
思わず吹き出しそうになりましたが、どこまでも真面目な雰囲気でしたのでことの深刻さに(流石の私でも)瞬時に気づきました。するとすぐに


猛者A「納豆です。粘り強さに自信があります。」

私「クリリンそういうことかーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

出典「ドラゴンボール 27巻」集英社 feat.me.

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もう、びっくりしました。
さらに驚くべきことに、猛者Aに続き、猛者BもCもDもEもFも次々と上手いこと言うんですよーーーーー!
その時初めて自分が罠にハマったことに気がつきました。世の中の罠に。
それと同時に、正直これになんの意味があるんだろうと思いました。
表現する力が問われているのか笑わす力が問われているのか未だはっきりしない中、私の番になりました。

私「バナナです。安価で栄養価も高く身近にあり有用です。」

面接官「あはは、バナナね。いいね。」


あ、なんか笑われてる。他の人の時笑ってなかったのに笑
しかし、今振り返ってもものすごく良いこと言ってる気がするんです。
しかも賢い感じもするのですが、みなさんどう思いますか?
まだずれてるのかなー?まぁいいや。

で、その後も色々続いたと思うのですが、最後にすごいのが来ました。

面接官「今日のご自身に点数をつけるとしたら何点でしょう?」

出典「私の過去」


うーん、なんだろう。
夜の雪原でスノードームと思い近づいた黒い影が実はバッファローだった時を思い出しました。
現実逃避ってやつなんですかね。
あのバッファロー、よく私を襲わなかったなぁ。(まだしてる)
まぁそれは置いといて、私ものすごく考えたんです。
今日の私は知識なし経験なしの割にはちゃんと受け答えできてる。
うん、これは能力以上の力が出てるぞ。

面接官 「じゃあこれは、後ろから答えてもらおうかな。」
猛者I   「60点です・・・。緊張して(なんたらかんたら)。」

ああ〜、そうだよね・・。緊張してたよね(上から)。
わかるよ・・私も(?)だよ。
と、同情する間も無く私の番になりましたのでこう答えました。


「120点です!(理由添え忘れ)」

出典「私の過去」

なんとなく空気が変わったことに気がつきました。
もちろん悪い意味で。
でも、面接官が面白いこと言いました。

「4年近く面接官してるけど、100点超えた人は初めてだなぁ。」

出典「私の過去」


その瞬間思ったこと(箇条書き)
・誤解です
・今までの学生、何してたのさ
・てか、この質問で何を測るの


そんな私にとどめを刺したのはこれまで優秀さが際立っていた猛者Cの発言

猛者C 「40点です。もっと精進します。」

出典「私の過去」


なるほど!
謙虚さをみてたのかーーーーーーーーーーーーー!
私も留学前は謙虚と言う名のシャイだったと思うんです。
でも、向こうで「シャイは失礼だよ」とカナディアンに言われ
笑顔と明るさとライスクリスピーが好きなバックパッカー女学生に変貌しちゃってて・・・。
謙虚さをカナダ・バンクーバー島に置いたまま帰国した結果これです。


面接終了後、明日に面接を控える友人Rへ情報提供のため架電。
電話越しに泣きながら笑っている様子が伺えました。


以上が私の銀行への就職活動・前編でした。

後編へつづく。



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