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これからヨガインストラクターに求められる“スキル”とは?

新型コロナウイルスの感染拡大により、レッスンができなくなったヨガインストラクターは少なくありません。スタジオをクローズした、もしくは、クローズするかどうか考えているという人も多いのではないでしょうか。

私自身は、ヨガ哲学が活動の中心ですのでリモートでも対応が可能ですが、だからと言って実技をゼロにするというわけには参りません。

対面や場所に囚われず、どのように学びを深めていくのか、これからは、ビフォーコロナとは違った“スキル”が求めらるように感じます。

そして、この“スキル”の有無が、ヨガインストラクターのこれからの市場価値に大きく左右するるのではないかと個人的に思っています。

①ITスキル

ヨガ(古代より伝承され続けているもの)とIT(現代の最新技術が生み出したもの)は、相入れないようなイメージがあります。
しかし、対面や場所に囚われずにヨガの学びを深めるためには、リモートでのレッスンが必要不可欠であり、そのためには、ITスキルが欠かせません。

リモートのレッスンは、zoomなどの無料ツールをダウンロードするたけで簡単に始めることはできますが、「資料を閲覧しやすくする」とか、「細かいニュアンスを伝える」などという場合には、実際に対面しているかのような環境を作ることが求められます。

また、実技指導を行う場合には、生徒側が見て真似をしやすいように、デモンストレーションを分かりやすく工夫する必要もあります。

②専門的なヨガスキル

ヨガのレッスンがリモートで受けられるようになると、その市場は大きく広がります。
今までは、自分の住んでいる地域やその近隣が商圏だったかもしれませんが、インターネット上で市場がフラットになれば、日本全国はもちろん、世界中のヨガインストラクターが競合ということになります。

その中で生徒を集めるためには、ヨガの専門的なスキルは必要不可欠で、より高度な技術が求められることは間違いないでしょう。

③ヨガ以外の専門スキル

そこまでの専門的なヨガスキルがない……という方は、ヨガ以外の専門スキルと掛け合わせることで、競合優位性を生み出すという考え方もあります。

実際に、ヨガ1本ではなく、「ヨガ×アロマ」「ヨガ×ダイエットアドバイザー」など、ヨガ以外の専門スキルを掛け合わせて活動を行なっているヨガインストラクターは少なくありません。
そして、その専門スキルの希少価値が高ければ高いほど、市場価値が高まり、競合優位な状態になると考えられます。

④PRスキル

実際に活動を始めたら、積極的にPRを行う必要があります。
どんなに役立つレッスンや講座を行なっていたとしても、それが周囲の目に止まらなければ意味がないからです。

リモートレッスンのPRを行う場所は、インターネット上になります。
そして、インターネット上でのPRは、「手書きのチラシ」や「友人からの口コミ」というようなアナログなものでは対応できず、「検索された時にいかに上位表示されるか」を第一に考える必要があります。

具体例として、「オンラインヨガ」というキーワードで検索してみてください。
ご自身の情報は、何番目に表示されているでしょうか?
「見つけられない」という人も多いのではないでしょうか?

今は、SNSなどを使って、誰でも無料でPRができる時代です。
だからこそ、検索で上位に表示させるためには、入念なPR戦略を考える必要があります。
(SEOについては専門的な内容になりますので、また別の記事で)

発信する際には、「見る側」に立って、どのような情報が嬉しいか、誰かの不便を解決することができるか、多くの人の「得」になるものか、良く考えてみてください。

⑤”今”に集中するスキル

人生は、「想定外」の連続です。
誰が、新型コロナウイルスのような“未知のウイルス”の感染拡大を予測できたでしょうか。
九州南部豪雨など、“想定外”の大雨に苦しんでいる人たちも大勢います。

どんなに事前にリスクを量り、入念な準備をしたとしても、「想定外」のことが起きるのが人生です。
でも、そこで不運を嘆いたり、将来を案じたりしても、”今”が変わるわけではありません。
未来を切り拓けるとしたら、”今”に集中し、目の前の問題に全力を尽くすことのみではないでしょうか。


これらは、私の個人的な意見ではありますが、これからは、「ヨガインストラクター」という一つの肩書きに頼るのではなく、複数の肩書きを使い分け、合わせ技で仕事を創り出す力が求められていくと思います。


ヨガの意味は、「高度なレベルでの人格の統合」です。
ヨガの理念は、「人生の苦の除去」「人生のチャレンジに立ち向かう節制と意志力の養成」です。
ヨガは、心をフラットな状態へと導き、心の弱さを取り除くことで、意思の力を築き上ます。
この力は、人生における様々な状況に立ち向かうエネルギーとなります。


必要とされている方にヨガを届けるために、「何のためにヨガをするのか」「インストラクターとして何ができるのか・何をしたいのか」、今一度考えてみてもいいかもしれません。


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