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どうしてる? 職業(立場や肩書き)と個人の棲み分け

こんにちは!
コラムニスト兼ヨガ&アロマインストラクターのNANA(twitterID:@yoganana4)です。
ママがハッピーになれるヨガメソッド&ライフハックを発信中!


ヨガインストラクターをしていると、生徒さんたちからいろいろな人生相談を受けます。

・どうやったら人生から苦がなくなるのか?
・心を鎮めるためにはどうしたらいいのか? 
など。

これらの答えについては、ヨガの教典「ヨガ・スートラ」に書かれているため、「模範解答」を伝えることは簡単です。
でも、それを聞いて、「はい、そうですね」と、即納得できる人は少数でしょう。

・それで、先生はどう思っているんですか?
・先生ならどうしますか?

生徒さんたちはこうしたことを聞きたいし、これらの説明がなければ、自分自身に置き換えて納得することは難しいと思います。

しかし、ここで問題になるのが、職業(立場や肩書き)と個人の棲み分けです。
私はヨガインストラクターとして話しをしていますが、話の中身は全て個人の体験談。

・ヨガインストラクター(自分の立場で)としてどこまで話すか
・生徒(自分の立場で接している相手)との距離感はどうしたらいいのか

職業(立場や肩書き)は違えど、同じようなことで悩んだ経験がある人は多いでしょう。
そこで今回は、職業(立場や肩書き)と個人の棲み分けについて、私なりの解釈を紹介します。

■職業(立場や肩書き)に縛られず1人の人間として接するべき

個人的には、1人の人間として接するべきだと思っています。
私はヨガンストラクターで相手は生徒だとしても、職業(立場や肩書き)をなくしたら、○○さんと△△さん、ですよね?

映画「ロミオ&ジュリエット」の中で、ジュリエットは言います。

私の敵はあなたの名前。
モンタギューでなくても、
あなたはあなた。
モンタギューって何? 
手でもない、足でもない。
腕でも顔でも、人の
どんな部分でもない。
ああ、何か別の名前にして!

原文は、以下の通り↓

名前がなんだというの? 
バラと呼ばれるあの花は、
ほかの名前で呼ぼうとも、
甘い香りは変わらない。

どのような職業(立場や肩書き)に就いていたとしても、中身の人間は変わらない。
だから、職業(立場や肩書き)で、相手との関わり方を線引きする必要はないし、線引きしてしまうのは残念なことではないかと、個人的には思っています。

■職業(立場や肩書き)で生き残るためには個人の差別化が必須

ヨガインストラクターは人気の職業です。
アーサナが格段に上手、すでに至福の域に達している、とういう人たちは、私以外にも星の数ほどいるでしょう(笑)

その中で、私のところに来てくれる方々は、「あなただから習いたい」「あなたから習いたい」と言ってくれます。

それはつまり、生徒さんたちは職業(立場や肩書き)だけで私を選んでいるのではなく、私自身に価値を感じて選んでくれているということ。

それは、他のヨガインストラクターにはできないことで、とても個人的な部分です。

極端な例えかもしれませんが、今後、ヨガインストラクターがバーチャルAIになる可能性は十分にあり得ます。

パフォーマンスだけで言えばバーチャルAIは24時間365日アーサナを行うことができますし、血圧計や酸素濃度を同時に計測することで、人間のインストラクターよりもはるかに的確で効果的な指示を出せる可能性があると思うからです。
また、コストを考えても、人間のイントラクターが教えるよりもより安くサービスを提供することが可能でしょう。

こうした競合が出てくる中で、ヨガインストラクターとして生き残るためには、「あなただから習いたい」「あなたから習いたい」と言ってくれる人をいかに増やせるかが重要になってきます。

そのためには、AIにはない人間っぽい部分や共感できる箇所が必要不可欠で、職業(立場や肩書き)にとらわれない、個人の表現とそれによる差別化は必須であると考えています。

■馴れ合いは破滅の始まり

しかし、インストラクターの場合は、生徒との馴れ合いが破滅の始まりということも肝に銘じておかなければいけません。

「インストラクターって言っても大したことないじゃん」とか「私とあまり変わらないな」なんて思われてしまったら、逆に、そのインストラクターからヨガを習う理由がなくなってしまうからです。

具体的には、「今はレッスンの後だから」とか「無礼講で大丈夫」となどとは、言わない方がいいと思います。
それが、生徒さんを安心させ、打ち解けるために良かれと思って言っていることだとしても。

やはり、生徒は生徒。
友達ではないし、友達にしてはいけない。

これは、ヨガインストラクターに限らず、全ての職業において言えることです。
その一線を越えるのは簡単だし、越えたいと思う人もいるということは否定しません。

しかし、職業(立場や肩書き)でお金をもらっている以上、越えてはいけない境界線を自分自身で線引きしておく必要もあると思っています。

最後に。

ドラマ「中学聖日記」の教師と生徒の禁断の恋愛のように、世の中には、職業(立場や肩書き)を理由に認められない関係もあります。

出会ったのがたまたま学校で、たまたま教師と生徒だっただけ……でも。

職業(立場や肩書き)と個人の棲み分けは本人次第だったとしても、社会的に認められない・許されない境界線も現実にはあるということを忘れないようにしたいものですね。


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