ロードバイクに乗るという事

ロードバイクに乗っている時間が一番好き。

愛車に跨って、一歩一歩と踏み込み、手〜腕〜肩まで上半身をグイグイつかい、脚の筋肉がバンっと膨らんで、自分が推進力となっている瞬間。風を切って、目にたくさんの光が飛び込んできて、街の匂いがどんどん変化して、汗が垂れてくる。全身で生きてると、自分は動物なんだと感じる。

ロードバイクに乗ると街がリビングになる。普通の自転車と全く違って、とにかく手軽で早い。遠いと思っている場所はすぐそこになる。移動が楽になる。移動が好きになる。街の銭湯は自分ちのお風呂だし、本屋も本棚だ。

生死の狭間にいる感覚がいい。クルマの間を縫って走る。真横をタクシーが横切り死にそーってなる。コケたら大怪我だし、そのまま轢かれるかもと思うと高揚する。

知らない場所にどんどん行ける。どこに行くのも自分次第なのもいい。ひたすら自己責任だ。海外に行って、知らない街をiPhoneのマップ見ながらなんとなく進むのが好き。気になるお店があればサッと路上に停めて、ケバブを食べられるのが良い。思っていた縮尺と違って、どこまで行っても次の目的地に着かなくて戻る?行く?と迷うのも最高。世界は広いと実感する。

右脳的で、動物的で、感覚的。ロードバイクに乗ると全く違う感覚に触れられる。


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