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好きな俳優さんについてのあれこれ〜ユアン・マクレガー前編〜

さて、好きな俳優さんはたくさんおりまして、今回はその中でもユアン・マクレガー氏に焦点を当てて、魅力を存分に書き散らしていきたいと思います!

どこから手をつけよう…というくらい様々な作品に出演していますが、個人的に以前書いたジェイク・ギレンホールよりも作品を選ばない俳優さんに思えますw
だから彼が出ている映画を観れば絶対に面白い…とは言いづらいし、むしろ作品選び下手よね…とも思う時が多々あるんですが、そこも含めて愛しいw

なるべく彼が出ている作品全てに触れられる様にしていきたいと思います。(未見作品は触れられないかもですが汗)
それでは行ってみよー。

まずは

『Trainspotting』(1996)

スター・ウォーズじゃないんかーいと思われた方も多いかもしれませんが、スター・ウォーズに負けず劣らず、違った意味で面白いです。

オープニングからキレッキレの映像で見せてくれて、大学一年生の時に初めて観たときは、そのスタイリッシュさに衝撃を受けました。(てか予告もカッコよくない?)

スコットランドを舞台に、ヘロイン中毒の若者達の日常生活を描いています。ヘロインでラリってしまっている時の表現が斬新かつ、わかりやすくて共感しやすい。
貧困の中で荒んだ生活、でも彼らはそのこと自体にも気づいてなくて、ただ人生がクソなことだけがわかっている。その逃避がドラッグであり、さらに悪循環に陥ってしまうその様に、観ているこっちは何故かワラけてきてしまう。
ブラックユーモアなエンタメ的要素もありつつ、どこか切実さも感じる映画です。
これはユアンが出ているということ関係なしに、映画史に残る映画では?とも。

そしてそして、当時まだ無名だったユアンの出世作。
こう、シャープな作品でコアなファンがついていく感じはジェイク・ギレンホールの『ドニー・ダーコ』に似ているなと思いつつ…

監督は、最近の作品だと『イエスタデイ』で有名なダニー・ボイル監督。ユアンとは他にも『シャロウ・グレイブ』『普通じゃない』とタッグを組んでいます。(ちなみに私は『イエスタデイ』好きになれず…TSの監督と知って軽く絶望しましたw)

こちらの『トレインスポッティング』は2017年に続編が出ています。

オビ=ワンでないユアンが観たかったら、おすすめです。

ここからはどんなユアンが観たいかでカテゴライズしてみたいと思いますw
せっかく薬物中毒者の役が出てきたので、同じくドラッグに逃避してしまう役柄の作品を。
この作品が、ユアンを本格的に追う様になったきっかけ。

『Halston』(2021)

Netflixオリジナルのドラマなので、Netflixでしか観れないのが残念ですが、加入していましたら是非観てください。

実在したアメリカのデザイナー、ロイ・ホルストンをユアンが演じています。ホルストンは70年代のアメリカファッションシーンを牽引したデザイナーの一人。ゲイで自由奔放な恋愛を繰り広げつつ、自由な発想と洗練されたデザインで自身の名前を冠したブランドHalstonを成長させていきます。しかし、次第にその重圧からコカインへと逃避。華やかな成功と転落の物語です。

で、このホルストンを演じるユアンが最高に色っぽくてですね…もうめちゃくちゃに良いのです。実在したホルストンの独特な喋り方を再現しているのですが、それがまたセクシー。
ドラマの中では20年くらいの時間が過ぎていくので、それとともに変化していく演技にも注目。ユアン・マクレガーってこんなに素敵な俳優さんだったのか…と思わされます。ちなみにこの作品で、ユアンはエミー賞、TV映画部門主演男優賞を受賞。納得です。

また、俳優ライザ・ミネリとホルストンの友情も見どころで、こんな友達、生涯に一人いたら良いだろうなと憧れてしまいます…ライザ・ミネリを演じたクリスタ・ロドリゲスのパフォーマンスシーンも圧巻。

劇中ファッションもどれも最高にカッコよくて、ユアンのビジュアル、演技の深さ、堪能できます。リミテッドシリーズなので、少し急展開に感じるところもありますが、さくっと観れておすすめです。

正統派!純朴な青年の役

『Big Fish』(2003)

この作品も大・大・大好き。
大好きな映画監督ティム・バートン×ユアン・マクレガーで、もう私にとってはよだれよだれ、の組み合わせ。(上記リンクのビックフィッシュの予告ですが、使われてる曲が『シザーハンズ』ですね汗)

幼い頃から大袈裟なホラ話をしていた父のことが嫌いな主人公が、父の体調不良から実家に戻ったところ、どうやらその話は全部が全部嘘ではなかったかもしれず…次第に謎に包まれていた父のことを理解していきます。
父と息子の和解がテーマですが、人が物語を語る意味や、物語がいかに人の力になるか、クリエイターとしてはこれ以上ない物語讃歌の映画。
ラストシーンでいっつも大号泣、嗚咽が堪えられない。。。

監督のティム・バートンといえば、最近はNetflixで配信された『Wednesday』が記憶に新しいですね。その独特な世界観がこの作品でも遺憾無く発揮されています。(少しマイルドになってる感じもしますが)
また、個人的にバートン監督が描くラブストーリーはとてもロマンチックだと思っていて、それがユアンの純粋な演技と、とてもマッチしてる。最高です。
一つ一つのシーンが絵本の1ページの様に印象的。
何度も見返したくなってしまいます。

『Moulin Rouge』(2001)

ブルーレイの予告しか見つからんかった…汗↑

歌って踊る、超純粋青年ユアンが観れます!!!!

近年だと『エルヴィス』、他にも『ロミオ+ジュリエット』、『華麗なるギャッツビー』で有名なバズ・ラーマン監督作品。
実は私、ラーマン監督作品に苦手意識がありまして、過去二回、観てる途中で挫折した思い出があります。ユアンが出ているけど、怖くて見れない…と2年ほどこの作品を観ないままでした。

が!
結論から言うと、もっと早く観れば良かった!!

舞台はフランスに実在したムーラン・ルージュというキャバレー。
作家志望の若い青年と高級娼婦が、ひょんな行き違いから、身分違いの恋に落ちてしまいます。しかしムーラン・ルージュの出資者である侯爵は、その高級娼婦を我がものにしようとしていて…ラブロマンスが主軸の華やかなミュージカル。
別に書いた感想はこちら↓

もう、ね、恋するユアンが最高にキュートでたまらない。歌声も伸びやかで、その、ダメ、キラキラした目で懇願しないで…てなります。
ヒロインのニコール・キッドマンも最高に美しくて、何、この、絵力…って感じです。

さらに、舞台は19世紀末のフランスにもかかわらず、使われている楽曲は20世紀既存のポップス!
その編曲が素晴らしくて、隠れているメロディーを探すのもまた楽しみの一つ。美術や衣装も独特なキラキラを帯びていて、この作品の魅力を倍増しています。

この映画を元に舞台化もされていて、ユアンの役を2012年の映画『レ・ミゼラブル』でアンジョルラス役を演じたアーロン・トヴェイトが演じています。彼の歌声も、ユアンとはまた違ったパッションを感じて好きです。
今年の夏に日本版キャストが帝国劇場で上演する様なので、今から楽しみですね!!

天然?ちょい悪?ちょっとダメな男の役

ユアンは実はちょっとダメな男の役、というかダメになってる男の役をやることが多くて、それがいつも似合っちゃったりw(あとちょっとカオスな感じというか…)
ちょっぴり情けなかったり、過去から抜け出せなかったり、それでいて女たらしで…そんな役がぴったりなことが多いです。

『Perfect Sense』(2011)

この映画は内容が結構私的、バイブルに近い。
全体的にノクターンな雰囲気であったり、伝わってくる哲学的なテーマがとても面白くて好きです。

世界で原因不明の病が流行りはじめ、その病は人々の五感を順番に奪っていく、というもの。最初は味覚、その次は嗅覚…という様に。
コロナによる世界の混乱は記憶に新しいですが、この映画はそのパニックや解決に焦点をおいた、というよりも感覚の喪失と、それにどう向き合って人々が生きていくのか、がラブストーリーを軸に描かれています。
見終えた後は、「ナウシカ…」とか「エヴァ…」とか思ってしまったんですが、勝手な感想なので、ぜひ観てみてください。笑(個人的にエヴァはナウシカだと思ってる)

ヒロインは『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』で印象的だったエヴァ・グリーン。(ボンドガールもやってたみたいですね)
バートン作品に出演する俳優さんは皆さん存在感がありますが、彼女も独特な雰囲気を身に纏っていて、存在感が抜群。それゆえに現代のストレートな作品に出演しているのが想像つかなかったんですが…
観てみて、イメージが一変、多くを語らずとも、身体から滲み出てきてしまう熱情が素敵でした。

ユアンも作品の雰囲気を身に纏い、渋くて、多くを語らない、哀しみをひっそりと抱えたシェフを演じています。
あのダウナーな感じがいい。

また二人のタバコの吸い方が最高にかっこいいんだよね…

ちなみにこの作品でユアンは俳優である実の叔父デニス・ローソンと共演しています。オーナーとシェフという関係性、二人の静かな掛け合いも渋くてよい。。。
結末まで観た方の感想が大いに気になる作品です。

『Zoe』(2018)

邦題は『ホンモノの気持ち』。Netflixオリジナルの映画です。
私は『Zoe(ゾーイ)』の方が好きなんですが。。。

舞台は近未来、人間に限りなく近いアンドロイド、シンセと暮らす世界で、ユアンはそのシンセの開発者コールを演じています。
コールは離婚したばかりで悲しみに沈む毎日。弱気なユアンです。
そしてそのコールに惹かれる同僚のゾーイ役を、『アデル、ブルーは熱い色』で有名なレア・セドュが演じています。

コールに惹かれるゾーイですが、相性診断をするとなんと可能性は0パーセント。それにはゾーイが知らないある理由があるからでした。

ゲーム『デトロイト:ビカム・ヒューマン』を彷彿させる世界観で、SF好きには堪りません。正直アンドロイドが好きな人間としてはずっと浸っていたい様な世界観です。(PCゲームのデトロイト面白いのでぜひw)

また、映像と音楽が美しくて、それが物語の世界にいつの間にか没入させてくれます。
あるシーンでは音楽と相まって、ゾーイが抱く感情がなんて美しくて、残酷なことだろうかと、その尊さに涙がこぼれてしまいました。

楽曲は『あの夏のルカ』や『ディア・エヴァン・ハンセン』のダン・ローマー。

『Down with Love』(2003)

邦題は『恋は邪魔者』

『ブリジット・ジョーンズの日記』で有名な、ラブコメ界の女王レニー・ゼルウィガーとの共演!ゼルウィガーは最近だと『ジュディ 虹の彼方に』でも注目を集めました。
この作品ではキラッキラなユアンが観れます。

もちろん内容はラブコメ。
女性が男性に対して築く従属的な恋愛は、女性のキャリアアップに邪魔なものである、と説く本を書いた作家バーバラをゼルウィガーが、そんな本を馬鹿にする超やり手イケメン記者キャッチャーをユアンが演じています。
絶対に恋に落ちれない作家のバーバラと、落として本が嘘であることを暴きたいキャッチャーとの恋愛ゲームがここに開幕。

本編ではないですが、この作品でも歌って踊るユアンが観れます!!
また、キザで数々の女性をあの手この手で落としていき、女性を自分の手の中で転がせると思っているキャッチャー(ユアン)が初めて本気に…?なっていく…?様がベタだけど面白い。
(それに、確かにかっこいいんだけど、かっこつけ過ぎてダサくない?っていうユアンも可愛いので)

あーそういう筋のラブコメたくさんあるよね、と思った方、ご安心を。
意外と予測がつかないので、おすすめです。

また2003年の作品ながら、女性の権利について、男性との関係性についての語り方が今観ても面白くて、フェミニズム的な側面から観ることもできる気がします。

『Salmon Fishing in the Yemen』(2012)

邦題は『砂漠でサーモン・フィッシング』
『クワイエット・プレイス』、『メリー・ポピンズ:リターンズ』が記憶に新しいエミリー・ブラントがヒロイン。
妻に自分の思っていることも言えない様な、少し変わった水産学者をユアンは演じています。

物語は英国産業省に水産学者として勤めるアルフレッドが、砂漠で鮭を釣れるようにしたい、という無謀な計画を依頼されることから始まります。
生態系的にも、予算的にも無茶だということで、最初は速攻で拒否するアルフレッドでしたが、段々と実現の方向に計画が動き出して…

この映画でユアンが話している英語のアクセントが独特で、それもまた不器用な感じをましましに。ちょっとドジで、口下手なキュートユアンが観れます。また、エミリー・ブラントとの相性も良くて、ニマニマ。(彼らのインタビュー映像がまた仲良くて可愛い)

映画の演出がちょっと独特で、SNSを活用した表現が見どころ。
風刺の効いたブラックユーモアにも笑えて、深刻になりすぎない内容なので、気軽に見れる作品です。

後編へと続く。

さて、まだまだ語り足りない&紹介したい作品がたくさんですが、一旦前編ということで、記事を区切らせていただきます笑
後編も少しダメな男の役から始めていく予定ですw




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