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おばあちゃんしか、目に入らない。


正月の話。

近所の友達と、うちでお寿司を食べていた時のこと。


何気ない会話の中で、わたしが友達にこう言ったんです。

「わたし、街歩いてると、おばあちゃんばっか見ちゃうんだよねえ。」

そしたら、その友達がこう言いました。

「わたし、逆だわ。おじいちゃんだわ。」って。


「逆」かどうかは分かりませんが(笑)、それを聞いて正直すごく驚いんたんです。

「おじいちゃんしか目に入らない人なんているんだあ」って。


(世界中のおじいちゃんに謝れ)


我が家は、私が1歳のときにおじいちゃんが亡くなって、近所に住む母方のおじいちゃんも、私が小学生の時に亡くなりました。

生まれた時から、うちには「おばあちゃんがいて、父母がいる」って考えていたくらい、

私の世界はいつも「おばあちゃん至上主義」「おばあちゃんがヒエラルキーの頂点」が当たり前でした。


1年半前に一緒に住んでいた大好きなおばあちゃんが亡くなってからは、街を歩いていてもテレビを見ていても、

私の目には「おばあちゃんしか映らない」のです。


一方、その友達はと言うと、早くにおばあちゃんを亡くしているから、生粋の「おじいちゃんっ子」。

おばあちゃんという存在が身近でなかったから、外を歩いていても「おじいちゃんしか目に入らない」のだそう。


同い年で、ものごとの感じ方も近くて、話していると「分かるわ~」の連続のその友達だけど、

ひとりひとり「見えている世界は違うんだなあ」ということを、改めて知った、

そんな2021年の正月でした。



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