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2022 TJAR Day7-8 井川CP

畑薙ダムー白樺山荘

畑薙ダムからの下り基調の平地。平地を歩く分には痛くなかったので安心はありました。そして、すぐに日没を迎えました。数km歩いたところでしょうか、真っ暗のなかのロードを歩くことがだんだん苦痛になってきました。
そして眠い。
まずは近くの白樺荘を目指しました。手前で、少し道端で座って30分くらい睡眠。寝て起きると、真っ暗なので、右から向かってきたのか左から来たのか分からなくなる。GPSをみて方向を確認しました。
白樺荘に着き、軒下で足裏をチェック・ケアしました。一日中濡れていたのでふやけていて状態はよくない。そして、乾かすのも難しい状態。
白樺荘の閉まったドアの先にみえる自動販売機が恋しかった…
しかし、ルールはルール。諦めて進むしかない。
歩き始めると、スタッフの人か後ろから声をかけてくれました。
「お店の人に声をかければ、自動販売機は使えるかもしれない」
でもルールは守りたい、お礼を伝え、先を進みました。
次目指すのはチェックポイントの井川オートキャンプ場。

この日の日中と井川オートキャンプ場付近での石尾くんとのLINE。
すでにゴールした石尾くんが心配してLINEをくれました。
「なんとかゴールする」
諦めはまったくありませんでした。石尾くんの3位の快挙は嬉しかった。

LINE

そして、井川オートキャンプ場へ

チェックポイントの井川オートキャンプ場へ到着する直前。前方から
「おーいっ!!」
と、ヘッドランプをくるくる回した光が近づいてくる。
近くなって、レジェンド竹内さんであることに気付きました。
(リタイアした竹内さんが、一度帰宅し、わざわざ会いに来てくれたことを後日知りました。)
そこで、自分が最終走者になることを告げられました。
さらに、最終走者としての心得・静岡までの時間の計算みたいなもの教えてくれました。竹内さんは熱く優しい人。

井川オートキャンプ場へ到着。
まず、自動販売機で炭酸ジュースを購入。飲むと涙がでました。
最高においしかった。
そして、チェックポイントを受けました。
そこには、山仲間いたちゃん・ずやくん、そして、父が来てくれていました。体は硬くなっており、重い。足裏のケアをしているとそこで、父から告げられた言葉。
「体調不良で、妻と娘は大浜海岸に来れない」
ここまで支えにしてきたのは、ゴールで妻と娘に会うこと…。
一瞬落ち込みましたが、なんとか気持ちを持ち直すことができました。

到着すると父・いたちゃん・ずやくんの姿が。チェックを受けている途中、父から、妻娘が体調を崩し、大浜海岸に来られなくなったことを聞く。これまで、ゴールにいる妻娘を気持ちの支えにしていたため、一瞬落ち込んだ。何のためにゴールするのか。ただ、家で完走を待ってくれていることに変わりはない、TJARのフィニッシャーになりたい気持ちも変わらない、応援してくれる父・いたちゃんやずやくんたちもいる、とすぐに気を持ち直すことができた。

2022報告書
井川CP
足裏ケア
体が重い。なんとか座りました。
TJAR 公式instagram

深夜ですが、お店のご主人がお店を開けてくれているとのこと。
生き返りました。TJARを応援してくれるすべての方に感謝です。

井川オートキャンプ場では、お店を開けてくれているとのこと、伊丹さんが案内してくれた。使用OKか念のため確認したうえで、カップラーメン・カレー味を食べて体を温める。最高に美味しい。とんがりコーンも購入。御主人が優しい。下山後、初めて飲んだ炭酸ジュースは最高に美味しく涙がでた。
【COROS計測:45.36km(3D距離),累積上昇2262m,5270kcal】

2022報告書

ここから、TJAR名物「地獄のロード」。

いよいよTJAR最終日。泣いても笑っても、完走してもリタイアしてもこの日で終わり。
地獄のロードでもあり、天国のロードでもありました。

続く


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