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一人ひとりの尊厳が守られる支援を。 YNSがフィリピンのためにできること

株式会社YNSです。
フィリピンに開発拠点をもつソフトウェア開発会社として、フィリピンや現地で困っている人のためにできることに一つ一つ取り組んでいます。

▼今年度の主な活動
・フェアトレードサイトの運営
・「子どもの家」ファミリープログラムへの参加
・IT奨学金制度の設立

本日は、「フェアトレードサイトの運営」と「子どもの家ファミリープログラムへの参加」についてご紹介します。
IT奨学金制度については、こちらの記事をご覧ください。


1. フェアトレードサイトの運営

昨年7月にフェアトレード製品の通販サイトを立ち上げました。
おかげさまで1年以上運営を続けることができています。
立ち上げの経緯などはこちらで紹介しています

製品は、フィリピンの首都近郊にあるゴミ処分場地域「パヤタス」で生計向上に取り組むお母さんたち(団体名:SPNP)が製作しています。製品の企画から原材料の調達、値段交渉まで彼女たち自身で行っています。

商品を入荷しました

先日、おなじみの人気商品から新商品まで、新しく入荷しました(厳密には、弊社代表の山崎がフィリピンへ出張した際に持ち帰ってきてもらいました)。

入荷した商品(一部抜粋)

たまごからひょっこり顔を出しているひよこのキーホルダーや、テディベアが人気です。
今回は新商品として、コインケースやコースター、キャンディや亀のあみぐるみキーホルダーを入荷しました。

フィリピンオフィスに生産者を招待

9月16日に、フィリピンオフィスにSPNPの皆さんをお招きし、販売会を行いました。

山崎をはじめ、日本から出張中だったYNSメンバーも交流を楽しみました。
当日はSPNP以外にも、路上の青少年によって運営される協同組合「カリエ」も来訪。
バナナチップスやドライマンゴーなどの試食・販売会を行いました。


2. 「子どもの家」ファミリープログラムへの参加

児童養護施設で暮らす元路上の子どもたちへの支援を、特定非営利活動法人アイキャンのファミリープログラムを介して行っています。

▼子どもの家とは?
都市化が進むフィリピンでは、25万人以上の路上の子どもが存在すると言われており、国連・子どもの権利委員会は、その数の多さに強い懸念を表明しています。(2018年ユニセフ報告書)
路上の子どもたちは、廃品回収や物売り、物乞い等によるわずかな稼ぎを得て暮らしており、空腹や病気に苦しみ、事故や犯罪に巻き込まれる危険にさらされています。また、周囲の大人や政府職員からの差別や偏見を経験し、大人への信用を失い、心を閉ざした路上の子どももいます。

子どもの家では、5~18歳までの身寄りのない子どもや育児放棄された子どもたちに、安全かつ愛情にあふれたホームを提供しています。
衣食住はもちろん、通学や医療支援、レクリエーション活動を通して、子どもが子どもらしく育つことのできる環境を整えています。また、ルールに従って規律ある生活を送るための指導、料理や掃除等の家事の当番制、金銭管理や計画の立て方等の自立訓練の実施を通して、子どもたちが夢や目標に向かって自立できる力を養っています。

アイキャン様WEBサイト

子どもたちとの交流会に参加

10月8日に行われたオンライン交流会に、YNSメンバーが参加しました。
交流会では、施設で暮す17人の子どもたちに普段の生活を聞いたり、お互いに質問し合うなどして親睦を深めました。
子どもたちは日本のアニメもよく見るようで、スラムダンクや黒子のバスケなどのバスケットボール漫画のほか、ワンピースやナルトも人気でした。

交流のようす
(プライバシー保護の観点から、子どもたちの顔が分からない写真を掲載しています)


一人ひとりの尊厳が守られる支援を

弊社がこれらの活動に取り組む理由は、貧困の連鎖を断ち切りたいからです。貧しい家庭で育った人が、抜け出すきっかけを掴めず、貧困が子の世代に連鎖する―――。このような負のサイクルから抜け出すきっかけを支援することで、がんばれば報われる世界をつくっていきたいのです。

支援にあたって最も大切なのは、「尊厳が守られる」ことだと考えます。
フェアトレード製品の生産者たちは、商品の企画から価格交渉まで自ら行っていますし、子どもの家では、子供たちが自立できる力を養えるよう見守っています。どちらの活動も、一人ひとりが個人として尊重されることを重要視しています。
支援を受ける人々が支援団体に依存せず、自らの意思で自立に向けて歩んで行こうとするこれらの活動に、弊社は深く賛同し、志を共にしています。

▼フェアトレードショップはこちら

▼子どもの家ファミリープログラムはこちら

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