見出し画像

がんばれば報われる世界をつくりたい。ソフトウェア開発会社のIT奨学金制度

日本とフィリピンの2拠点で活動しているソフトウェア開発会社のYNSです。

IT奨学金制度を新設しました

今年、フィリピンにあるITプログラミングスクール「Zuitt Coding Bootcamp」と提携し、現地でエンジニアを目指す人をサポートする奨学金制度を創設しました。
対象者はスクールで2か月トレーニングを受け、プログラム終了後はYNSの社員として就業可能です。まずは1期生として、3名分の奨学金を拠出することを決め、1期生は6月にYNSに入社しました。

プログラミングスクールでのオンライン授業風景


学力と経済力が比例するフィリピン

なぜ、奨学金制度を創設したのか。それは、経営目標の一つである「不遇な環境にある人にも学ぶ機会を提供したい」からです。
 
フィリピンにおいてITエンジニアは、高収入職業ランキングの第2位に位置づけられるほど、安定した職業として人気です。
しかし、IT業界に新卒で勤めることができる人は、そのほとんどが大学でプログラミングを学んだ学生です。貧富の差が激しく、学力と経済力が比例するフィリピンでは、大学に進学できるのは中流家庭以上に限定されます。
裕福な家庭で育った子供は、高い教育を受け、高収入の職業につくことができます。一方、貧しい家庭で育った子供は進学を諦め、低賃金での就職を選ばざるを得ない状況です。人口の23.7%が依然「1人当たりの収入が、基本的な食料および食料以外のニーズを満たすのに十分ではない状態」なのがフィリピンの現状です。
 
貧しい家庭で育った人が、抜け出すきっかけを掴めず、貧困が子の世代に連鎖する―――。
少しでもこの連鎖を断ち切り、がんばれば報われる世界をつくっていきたい。そう考え取り組み始めたのが、この奨学金制度です。
 

「がんばりたい」その意思を尊重し、学びに集中できる環境を用意したい

スクール受講生のほとんどは、就職後の給料から学費を後払いする方法を取っており、将来就職できるか不安を抱えながら通っています。弊社では、奨学生はスクール卒業後にYNSでの就業を前提とすることで、将来への不安を解消し、技術習得に集中できる環境を提供しています。
 

奨学生のコメント

6月に入社した3名に、思いを語っていただきました。

ディーンさん(写真左)
 ―将来の夢をお聞かせください
エンジニアとしてキャリアを積んだら、将来的にはゲームの開発やメタバースに携わりたいです。

―YNSに伝えたいことはありますか?
感謝を伝える機会がほしかったので、noteで紹介してもらえて嬉しいです。
YNSのおかげで人生がモチベートされました。
ぜひ支援を継続して、多くの人を助けてほしいと思います。
 

アンドリューさん(写真中央)
―YNSの印象はいかがですか?

入社後にも学ぶ機会が多く、従業員の成長をサポートしてくれる企業だと感じています。
同僚にも恵まれました。もっと企業文化を知りたいし、よりよいコミュニケーションを取りたいので、9月からオフィスに出社して働く予定です。
 
―将来の夢をお聞かせください。
まずはITエンジニアとしてキャリアを積みたいと考えています。


ジョセフさん(写真右)

―ITスクールでの授業はいかがでしたか?
授業はかなりハードでしたが、奨学生として選んでもらえた感謝の気持ちや、家族への思いが支えとなり、乗り越えることができました。
 
―将来の夢をお聞かせください。
まずはエンジニアとして学び続け、スキルを磨きます。将来的にはトレーナーとして新入社員を指導することが当面の目標です。私を選んだ価値があると思ってもらえるように、ベストを尽くします。


弊社ではこれからも、がんばれば報われる場所でありつづけるために、さまざまな活動に取り組んでまいります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?