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「つぼ漬け」と「見えない恐怖」

「はーい、お席を倒しますねー。」
ヴゥー……ン。

三ヶ月ぶりの歯医者さん。ずっとおいしく食べるために、定期的なムシ歯のチェックは欠かせません。自前の歯とはぐきには生涯現役を貫いてほしいですからね。

「では、お顔にシートをかけますねー。」

いまどきの歯医者さんは口のとこだけ穴が空いたシートをかけてくれるのですね。たしかに眉間にしわを寄せて口の中を覗き込むドクターや、歯を削る器具とか目の当たりにするとドキドキしますもんね。これは素晴らしいシステムだ。なんにもこわくない。

「もし歯にしみたり、痛みがはしったら左手をあげてくださいねー。」
「はいー。」

と、ここで不安に駆られました。

あ、なんにも見えないぞ。ぼくは今、どんな姿を衆目にさらしているのだろうか。ポコっとおなかが出ていたりしたらどうしよう。ああ、ゆったりした服を着てくればよかった。いまごろ歯医者の皆さんは歯を見るふりをして、ぼくのおなかを眺めて笑いを噛み殺しているのではないだろうか。

それから先の45分というもの、おなかをへこまし続けることしか考えられませんでした。小心者ここに極まれり。全く困ったものです。

はい。


与太話もほどほどに、トップの写真は鹿児島の山川食品さんの「つぼ漬け」です。これが旨くて。ぽりぽりという食感と甘、酸、塩のバランスがばっちりなのです。白飯の上で、お酒の横で大活躍すること間違いなしの逸品。カレーの福神漬けの代役も担えるかもしれない。

山川食品さんでは地元の契約農家さんが育てた大根を伝統的製法で漬物にされているそうです。

ぜひ一度、お試しいただきたいものです。

おなかばっかり気にしていないで、パッケージの西郷どんのように人間としての器を大きくしていくことを考えないといけませんね。

きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。


それでは、また明日。

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