親友ちゃん
父の死は自分の中で抱えきれる問題じゃないと思って、すぐに親友にまるごとすべて打ち明けた。
家族内では父のことやこの先の私達のことを幾度も話し合ってるけど、皆辛いのは同じだから家族に一方的に思いを吐露することはできない。
辛さが家族の中だけで渦巻いてしまうのが怖かった。
だから、この人なら言っても大丈夫だと思った親友に話してみた。
親友には父がジサツしたこと、辛かったこと、みんな分かってたもらえたと思う。
ひとつひとつ聞いてくれて寄り添ってくれた。
「いつでも会いに行くよ。電話かけてきてね」って優しいね。
親友はただの仲の良い友達じゃない。
彼女もまた、辛く苦しかったことを乗り越えてきた人で、人の痛みに寄り添える人だから、どんなことでも話せると思った。
本当に心から感謝している。
昨日は申し込んであった就職体験会があった。
15時半からだったけど、参加するかどうかギリギリまで迷ってた。
なんだか心が不安定で途中で泣き出すかもしれないし、なんにもしたくない。
でも家に居てもただ辛いだけだし、親友と会えばラクになると思って、出かける準備だけはしようって決めた。
近所に住む親友はすぐに家に来てくれた!!
説明会に行くためのオフィスカジュアル?が未だによく分からなくて、服装を見てもらって、いざ出かけようとしたら、憔悴しきった母親が一人で役所に出かけるって言い出すの。
ちょっと待ってよ、ご飯もろくに食べてないし、ボーッとしてるし事故に遭わないか心配だから私が一緒に行くって言ったら、親友が今日は空いてるから、ついてくよ〜って言ってくれた。
親友以外の他の人には父のこと何も言ってない。
こんな重い話、仲の良い友達でも言えないよ。
言葉で「体に気をつけて」とか言ってくれる人はいるだろうけど、行動で助けてくれる人はなかなかいないと思う。
母が学校帰りの弟と合流するまで一緒に居てほしいってお願いしたけど、結局私が説明会から帰ってくるまで居てくれた。
今まで私抜きで母親と弟と友達三人で過ごしたことなんてないし。凄いな。
そこまで私達のためにしてくれるなんて感動した。
水曜日に奨学金申請しに行こうってLINEきたし。(それは大学事務室行って話すだけだから自分でできるよって断ったけど、後で自殺だから申請はできないことがわかった。成績が悪いために他のもだめだし…はぁ)
ママが親友のことを信頼してそのことも話したのが嬉しかった。
ママには私達以外の話し相手が必要だと思うよ。
親友が来てくれたおかげで、朝昼ほんの少ししか食べなかったママがドーナツと夜ご飯も(いつもより量が少ないけど)食べてくれた。
誰かが自分たちの状況を分かってくれて、寄り添ってくれる。
私達は孤独じゃないし、助けてくれる人は親友の他にもいる。
絶望感はあるけど、生きてはいける。
私達は周りの力を借りながらなんとかやっていけると思う。
親友には感謝しきれないな〜。
一生の宝物だ。人生の友達だと思う。
(でも絶対重すぎた。過労死って言えばよかったんじゃないかな、後悔してる。冷静じゃなかったね…言っちゃったもんは取り消せない、しょうがないです)
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