PJ Novelとは「小説」を 軸に活動する “クリエイターズ コミュニティーです。 このマガジンにはメンバーの自由投稿作品を集めています。
「伊達笑兵衛生家 100m先右折」 あれは12年前の夏、四万十でのキャンプを終え、愛南町の自宅へあと少しという道中の出来事だった。 * * * * * * * 「伊達何兵衛? こん…
年に一度の夏祭りの日。 あ…… え……? 家族連れでごった返すお祭りで、幼馴染の僕と彼女は、丸々一年ぶりに顔を合わせた。偶然のようで、必然のようで……まあ、それ…
たいしょー
2022年8月30日 22:59
「伊達笑兵衛生家 100m先右折」あれは12年前の夏、四万十でのキャンプを終え、愛南町の自宅へあと少しという道中の出来事だった。* * * * * * *「伊達何兵衛? こんなとこにこんな看板あったか? 聞いたこともない名前やなぁ。奏太、社会で習ったか? いや、郷土史の時間とかか?」「歴史好きやから真面目に授業聞きよるけど、ぜんぜん聞いたことないなぁ」「それにしても伊達家か、ここ
2022年8月10日 17:17
年に一度の夏祭りの日。あ……え……?家族連れでごった返すお祭りで、幼馴染の僕と彼女は、丸々一年ぶりに顔を合わせた。偶然のようで、必然のようで……まあ、それはどちらでも良いのだけど。少しだけ、人混みから離れて、僕たちは近況を話し合った。どうやら彼女は地元の短大に進学したようで、相変わらず色白で可愛くて、そして……彼氏はいないとの自己申告も得た。高3の夏以来、一年ぶりに言葉を交わ