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ペットショップとブリーダー③ ブリーダーからペットを買うこと

前回のノートでは、ペットがどういうルートで私たちのもとに届けられるのか?ということについてお話しました。

今回はブリーダーから直接飼うことで、どんなメリットがあるのかについてもう少し掘り下げてお話したいと思います。

メリット①
安くなる。
これ、いいことなのか悪いことなのか微妙なところですけれど。間に問屋やペットショップを挟むとどうしても価格が高くなるというお話を前回しました。そこを短縮するので、ショップで10万円だった犬や猫を、7万円くらいで入手することも可能になるわけです(この数値はあくまでたとえです。ただ、ショップで買うよりは多少安くなると思います)。
だってもし7万円で売ったとしても、その7万円はブリーダーさんの懐に直接入るわけですからね。今まで1万円で問屋に売っていた子が、7万円。ブリーダー的には超おいしい。かつお客さんも安くなって嬉しい。
いきものの価格が下がるというのはいいことなのか悪いことなのか、難しい問題ですが、浮いた3万円はその子を幸せにするために使えばいいのです。というわけでみんなハッピー。

メリット②
安心・安全。
はい、意味不明ですね。この点、どちらかというと輸入されるエキゾチックアニマルに関連することなのですが、野生採集(WC)で、かつ輸入された生き物というのはまず、感染症にかかっていることを疑った方がいいです。
たとえば最近人気のハリネズミ。

野生の個体の場合、かなりの確率でダニに感染しています。
また、野生のカメレオン。ほぼ確実に、寄生虫がいます。
もちろんショップでもダニ駆除や虫下し等行ってから販売するわけですが、これが国内でブリードされた個体の場合、ほとんど気にしなくていいです(特に寄生虫)。また、ダニや寄生虫の感染は個体に負担をかけます。なのでもちろん感染させないことが第一ですが、ブリーダーさんの場合、毎日お世話をしているので予防・治療措置を素早く行え、個体への負担を減らせます。
また既往歴についても(もちろんショップでもですが)説明義務がありますし、家のお近くのブリーダーさんであれば、動物を診てもらえる病院も教えてもらうことができます(この点、エキゾチックアニマルでは本当に大事)。まさに安心・安全です。

メリット③
移動によるストレスが少ない
これは、「国内」でブリード(繁殖)された個体に限りますが。
海外でブリードされた個体というのは、どうしても移動が長くなります。海の向こうから来ているのですから当然です。我々人間も同じですが、動物たちは環境の変化に弱いです。輸送されてきたストレスにより、弱ってしまう個体も少なからずいます。
しかし国内ブリードなら移動時間は最小限。ストレスを減少させられます。

メリット④
多くの情報を提供してもらえる。
いわずもがな。ブリーダーさんはまさにその個体の「親」のようなものですからね。好きな餌から何から聞き放題です。
特に猫やハリネズミといった偏食するいきもの、餌情報に関してはかなり重要です。

我が家でも、犬や猫をお迎えするときはかならずブリーダーさんから直接譲っていただいております。やはり「安心・安全」ですから。

何度も申し上げますが、「すべてのブリーダーさんが優良」であり、「すべてのペットショップが悪」と言っているわけではありませんので、ご了承ください。


その上で、「じゃあブリーダーさんから買う!けど、ブリーダーさんってどうやって探せばいいの?」という方。
今からいくつかご紹介したいと思います。

まずこちら。

こちらのサイトより、自分の住んでいる都道府県や欲しい犬種などからブリーダーさんを検索できます。こちらは犬限定。でも子犬~成犬まで検索できます。

こちらが猫バージョンです。

そしてこちら。

ショップの情報も混ざってしまいますが、犬、猫、小動物、鳥類、熱帯魚など様々なブリーダーさんを探せます。

さらに、爬虫類や両生類、エキゾチックアニマル(ハリネズミやモモンガ、フェレット、フクロウ、ちょっと変わったネズミ類など)はこんなイベントも。

こちらのイベントで販売される個体は、すべて国内でブリードされたものです。残念ながら犬猫はいませんが、私が最も好きなイベントです。主旨はざっくりいうと「海外とか野生からとってくるのに頼らず国内でいきもの殖やせるようにしようぜ!」って感じです。こういう方針、すべての動物に広まってほしいですね。

他にも、「犬 ブリーダー 福島」などで検索かけるといろいろなサイトが出てきます。

また、知り合いに紹介してもらう、盲導犬や警察犬になれなかった犬を譲り受ける、保健所から引き取る、というのもアリです。

ペットを買う=ペットショップ!
ではなく、
様々な選択肢があるということを皆さんに知っていただければ幸いです。

また、これをきっかけに「ブリーダー」という仕事について興味を持ってくれる方がいらっしゃれば嬉しいです。



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