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マッチングアプリに見る傾向を踏まえて、結婚について考える

この記事は、30歳になったとある未婚の女性が誰かと一緒になるということについて考察し、それをまとめる目的で制作したものです。
最終的には誰かが読んで気づきのある記事にしたいですが、結婚自体がしてもしなくてもいいもの、個人によって目的も考え方も異なるものだと考えていますので、「これは私にも適応できる!」という結果にはならないと思います。その点、ご了承いただければ幸いです。

また、父親譲りで、私の思考は日常からあっちこっちに繋がったり飛んだりします。
普段仕事用に書いている文章は当然大衆向けですので、このコネクト/ディスコネクトが0になるように常に抑えながら執筆しています。
一方noteの文章は現時点では私用ですので、twitter同様、好きに自分語りをしたり、仕事用の脳みそを使わずに投稿を行いたいです。特にこの記事は存分にあっちこっちに行こうと思いますので、よろしくお願いいたします。

さて、既に仕事では怒られるくらいたっぷりとリードを書いたところで、本編に移っていきたいと思います。
目次は下記のとおりです。

  1. 結婚に必要なステータス判断について「金銭」「学力」

  2. マッチングアプリの変化と「ルックス」「思想」「人柄」

  3. 愛はそこからプラスで育むもの

  4. ではなぜ結婚したいのか

  5. まとめ


【ステータス判断】簡単に自分と相手を分別する

Claudio_ScottによるPixabayからの画像

結婚について考える上で私個人の性質・アイデンティティーを考慮しないことは不可能です。また、記事を最後まで読んで、「なんだ私のパターンと全然違うじゃん!」と思わせてしまうと大変申し訳ありませんので、まずは私について箇条書きで述べさせていただきます。

・現在30歳未婚
・関東住み、岩手出身
・かわいいものよりかっこいいものが好きだった
・結婚生活に対する憧れはあるが、結婚に対する憧れはない
・功名心が弱い
・性善説に基づいている
・物欲が弱い(ブランド品、メイク、ファッションにもそこまで興味はない)
・ネット育ち
・メンヘラ気味だった
・実家が裕福ではない(父親の年収がずっと大卒の初任給くらい)
・都会が好きになれない
・子どもは欲しいと思っていたが、できなくても仕方ないと思っている

これまでの恋人はかわいいものを好きな人が多く、女装したらきれいだろうなと思う男性ばかりでした(見た目ではなく、かわいいものを追い求める心やそうなりたいと思う探究心が私より勝っていそうという意味です)。
進学に伴って裕福な家庭で育った方と少々触れ合った結果、裕福な方には私の知らないマナーや推奨されていることがあり、私がついていけないだろうということで、裕福な家庭出身の方を家族に、というのは少々抵抗があります。
つまるところ、私はステータス「金銭」を重視しません。

他のステータスでいうと、「学力」は重視する傾向にあるかもしれません。ただ、かつての恋人には大学に行っていない人もいたので、今振り返ると大事なものは学力ではなく、話がどれだけ一緒に楽しめるかというところにあったのだと分かります。ステータス「金銭」とステータス「学力」には密接な関係があって、生まれつき裕福な方は高等教育を受けている傾向があります。もちろん生まれつき裕福な方のことを全員一緒くたにして何かを判断するわけではないのですが、自分がお金に困ったからこそ、ステータス「金銭」には少々畏怖の念があります。

そして、私のステータス「金銭」はかなりズタボロです。恋人には本当に申し訳ないと思っていて、この数年で大逆転を狙わなくてはいけないというのは結婚のためではなく、私の人生のために絶対に必要なことです。


マッチングアプリで出会った人でも、比較的早めに確認できるステータス3つ

さらにステータスには「ルックス」「思想」「人柄」があります。
個々人のハードルの高さはそれぞれあれど、許容範囲の中に収まっているかどうかというのが結婚の第一関門だと考えます。

「ルックス」というのはマッチングアプリで写真を凝視するか、どうやったって1回会えば自分が好意を持てるか否かが分かります。
早速話がそれるのですが、マッチングアプリに登録している男性、自分の写真撮るの下手すぎませんか。複数名マッチングアプリで写真を見てビデオ通話したりお会いしたりしましたけど、全員会ったり映像で見たほうが印象が良かったです

昔俳優養成所に通っていたときに、毎週渾身の自撮りを撮って冒頭に先生に見せ、評価をもらうという授業がありました。星三つが最大の評価で、先生は辛口なのでなかなか星三つをもらえる子はいないのですが、18歳~20代前半の役者やアイドルを目指している、いわばナルシスト集団でさえ、半年は先生に「お前の売り方はこうじゃない」「もっと可愛く撮れるだろ」「スキンケアどうにかしろ」「ファッション間違ってる」と酷評され続けていました。
先生は「見た目がいいか」ということを審査基準にしていたわけではなく、「その見せ方は彼女/彼に合っているか」という軸で評価を付けていました。

私はマッチングアプリで女性の写真をたくさん並べて見ることはできないので、女性にも同様に自分の見せ方がわかっていない人は多いのかもしれません。
しかしそれは、写真写りが良いか悪いかという問題ではなく、5つのステータスのかなり大きなポイント「ルックス」でちゃんと自分をアピールできるかという点に深く関わっていると思います。
実際に私がお話してみてルックスの評価が上がり、「写真絶対変えたほうがいいですよ」とお伝えした方もいます。その方々は「写真撮らないんですよ」「写真持ってないんですよ」「撮られるの苦手で……」と言っていました。
男性の場合、マッチングアプリはお金を払ってやっているケースが多いと思います。写真を複数枚撮ってみて、これがいいかあれがいいかと悩み、試行錯誤していい写真を載せるのは、タダです。せっかくお金を払っているのだから、簡単にできることはやったほうがいいのにな、と思ってしまうのでした。

私の場合に話を戻します。私は面食いではありません。イケメンにはたじたじしてしまうので、苦手だと思ったこともあります。
私の場合はオタク感の強い顔面薄めの男性が好きで、私は彼らのことを愛情をこめて「ひょろガリクソ眼鏡」と呼んでいます。

私の理想の「ひょろガリクソ眼鏡」

言葉のインパクトは強いですが、
ひょろ→社会に対して斜に構えていた歴史を持つ様
ガリ→ふくよかではない
クソ→オタクまたはネット界の住人で話が合う
眼鏡→勉強が好き
という深い(?)意味を込めていて、つまるところエグザイルは無理ということです。

次にお話するステータス「思想」は、少なくとも一回は会わないと分からないかもしれませんね
2年前にマッチングアプリをやっていて、つい最近も数か月触ったのですが、2年前より「宗教や商売の勧誘はお断りしています」とプロフィールに書く男性がどっと増えました。……というか、2年前はそんなこと書いている人はいなかったかもしれません。
宗教や商売の勧誘目的でマッチングアプリをしたい人なんている訳がありません。それなのにわざわざ注意書きをしなくてはならないのは、やはりそういう目に遭った人が増加しているということなのでしょう。

実際にやり取りした男性でも、やり取りのかなり早い段階で私の仕事や普段何をしているのかをかなり業務的に聞き取り、まずはヤバい相手ではないかを確かめている人がかなり増えました。「とにかく急いで怪しい人でないか確認したい」という感じです。
初手で「お仕事は何ですか?」「趣味は何ですか?」からフルスロットルでスペック確認をしていくのは、昔は女性からの会話に多かったイメージがあります。しかし男性のほうがお金を払っている分、今はシビアな問題なのかもしれません。

宗教や商売の勧誘ではなかったとしても、宗教観の違いや社会をどう見ているかの齟齬は大事な問題です。これは複数回会って信頼関係を築かないと見えてこない部分かもしれませんね。
私の場合は基本的に性善説を信じていますが、それが故に都会で普通に生きているだけなのに急に人から罵倒されたり、素敵な話だと思って聞いていたらよく分からないことにお金を使う羽目に遭ったり、人の助けになろうとして自分の体調を崩したりしてしまうことがありました。
だから、私の結婚相手はちょっと疑り深い人のほうが良いと思っています。
身内には優しいけど、他人には最初から優しく振舞わない人のほうが安心します。……だからといって恋人が性悪説なほうが良いのかというとそうではないんですけどね。

最後にステータス「人柄」についてですね。
これは、「陽の者」「愛嬌が良い」「怒りっぽい」など、その人の性格の形のこととします。そして、「ルックス」と「思想」に深く結びついているので、見た目や雰囲気からだいたい皆さん早めに分かると思います。
私の大好きな「ひょろガリクソ眼鏡」にも、週末に児童センターに行って子どもと遊ぶのが好きな人がいたり、レスバを楽しむ者がいたり、レスバをする人を見下している者、ナイトプールに行きたがる者、登山が好きな者、とさまざまです。
私は私の趣味嗜好を否定されたくないですし、相手の趣味嗜好に全て共感ができなかったとしてもそれを否定することはいけないことだと思っています。大事なのはその趣味嗜好自体がどうこうということではなく、そういうことを趣味嗜好として選択する人柄だということです。
でもだいたい顔から分かりますし、先ほどから言っているマッチングアプリなら複数回やり取りすれば分かります。多分。大丈夫です。


愛はステータスではない

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さて、「金銭」「学力」「ルックス」「思想」「人柄」、以上5つのステータスが出そろいました。
結婚というのは非常に複雑で、各々この5つのステータスを抱えた上で、相手のステータスが許せるかのジャッジをしていくわけです。

これは完全に私個人の意見なのですが、この5つの判断基準をお互いにクリアできる人というのがそもそも貴重ではないかと思っています。
「そんなことないよ、お前の代わりはいくらでもいるよ」と、もう少し湾曲表現でしたが……言われたこともあります。
……そういう意見があってもいいでしょう。もしかしたら、そういうことを言ってきた相手は許容できる範囲がかなり広めの方なのかもしれません。
少なくとも私は、この5つが許せる人間が現れてきてくれたこと自体に感謝しながら信頼関係を築いていきたいなと思っています。

話を戻します。もしかしたらこれらのステータス自体も一つ一つが固定というわけではなくて、「金銭」がちょっとギリギリラインだけど「人柄」がめちゃめちゃいいから「金銭」も許せる!みたいな、こともあるかもしれません。
結婚を視野に入れたお付き合いの場合は、このステータスバランスを許せるか、許せないか、一つ一つ確認していくことになると思います。それが3か月で済むカップルもいれば、5年かかるカップルもいます。片方は考えているのに、片方はあまりそこのところを判断していないカップルもいます。

今回まとめているのは結婚についてなので、「誰かと一緒になる」「生涯の伴侶としてたった一人を選ぶ」ことを考えます。
つまるところ、この5つのステータス許容範囲をクリアして初めて、「結婚」のスタートラインに立つことになるのです。

ではそこから先、結婚に進むために重要なのは何か。
私は月並みですが「愛」なのかなと思っています。
これまで生きてきて手元にあるもの(ステータス)がお互いにOKかどうか、実はこの審査をする時点で愛は必要なのですが、そこから先に進むには「理想の生活を擦り合わせることができるか」という難易度激高ヤバすぎわっしょいなミッションが待っています。
「結婚したいけどなかなかいい人がいない」という場合は、5つのステータスで求めるラインが高すぎる(俗にいう「理想が高い」)か、最初からこの「理想の生活を擦り合わせることができるか」ということを視野に入れて「無理!」となっている人だと思います。
無茶を言うな。順番に進めていくんだ。

私は受験で浪人していたとき、就職活動をするとき、転職活動をするときに苦しさを感じました。皆さんも同様に苦しかったと思います。それは誰かから選ばれたり選ばれなかったりするからではなくて、本気で「自分の人生を決める」「生きる目的を見つめる」「自分の欲しいものと要らないものを選別する」行為だからです。
結婚も同じです。だからずるずると逃げる人がいるのも当然だと思います。
365日ゲームしてインターネットして本読んで映画見て友達と遊んで好きなところに旅行に行って綺麗なものを見て好きな人に会って好きなものを買って生きていきたい。そこには結婚は必要ないかもしれません。


では何故私は結婚したいと思うのか。

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ここからは皆さん答えが違うと思います。あくまで私の場合の話をしますね。
まず前提として、私は、あまり日本の今の社会が優しさで満ちているとは思えません。自分は人に恵まれてここまで生きてこれましたが、もっとたくさんの人とより良い社会について話し合っていきたいです。
そして、社会がもっと良くなればいいのにという思いと同時に、自分が幸せになりたいという気持ちもあります。社会の幸福と自己の幸福のバランスをどう考えるかというのは、これも千差万別で、社会全体が平らかに幸せに(だから個人の不幸もみんなで分け合おう)という少々共産主義的な考え方をしたのが宮沢賢治です。そして、社会の幸福を考えるあまりに個人を犠牲にした人、個人の幸せを考えるあまりに社会を破壊しようとする人もそれぞれいます。

私は個人の幸せを一番にしながら、社会の幸福を一緒に願える人と一緒にいたいです。ただ、私が恋人に選ぶ人は「社会の幸福はまずいいから自分とその周りの人が幸せになりたいよ」と主張する人が多いです。これは、これでいいんです。私が社会の幸福に重きを置こうとする傾向にあるので、バランスを考えると個人の幸せを追求する恋人のほうがありがたいです。そして、私が恋人に選ぶ人は、そうは言っても社会のことを良くしたいと願っている人なので、問題ありません。……この点のみでツンデレが好きということです。そして、恋人が(結局私もなんですが)社会の幸福を差し置いてしまう理由もよく分かります。

この世は、基本的に地獄です。
地獄の中で自分の幸福を実現するために人生を懸けることは、危ない大海賊ばかりがうじゃうじゃいる海に漕ぎ出すモンキー・D・ルフィになることと全く同じだと思います。
大事なのは、その航海に誰と出るのか。
めちゃめちゃ強いルフィだって、何ならゴール・D・ロジャーだって、一人では海賊王なんて目指せないわけです。

……いや、何も変なことは言っていません。
それでは逆算を使って検算してみましょう。
この世にある唯一の「絶対」は、死です。生きとし生けるもの、絶対に死にますし、私もいつか死にます。これからは逃れられません。
そして、人間、死ぬときは一人です。三途の川を妻や旦那や両親、子ども、愛犬愛猫と渡ることはできません。フィクションの話ではなく、人間は本来一人で、ネット社会や通信機、会社を通した繋がりはもちろん、恋人関係や家族関係でさえ、とある瞬間に全て消え失せる可能性がありますし、命の燈火が消える瞬間は自分の認識以外「無」です。
魑魅魍魎が跋扈するこの地獄で、死ぬまでの瞬間、一人で頑張れますか?
私は無理です。持ち前の臨機応変さとコミュニケーション能力とバイタリティーをもっても、人に騙されて殺されるか、人を助けるために死ぬだろうと予測できます。
でもそれは不本意なんです。本当は、海賊王になりたいんです。……いや、人生を懸けて何となくの幸せを掴みたいんです。
だから、隣に乗ってああでもない、こうでもないと言い合える同乗のクルーが絶対に必要なんです。

そしてそのクルーとの結束は、現時点の制度だと結婚という契約を結ぶことで一番叶えられそうです。

友人は幸せにしてあげたいけど、私の人生を懸けると私が不幸になってしまいそうです。
ずっと恋人という形でもいいけど、同乗者がいつ別の綺麗な女海賊を見つけてそちらの船に移ってしまうか分かりません。大海原の真ん中で急に一人になっても、生還できるか心配です。
だから契約が必要なんです。だから心から「大切にしたい」と誓える人物が必要なんです。


まとめ

私の見解はとりあえず以上です。
なぜ結婚しようと思うのか、30歳になって一度まとめる必要があるなと思っていたので……恋人に正しく思いを伝えるためにも、文章化しました。

広く伝えたい提案は、以下のとおりです。

  • マッチングアプリの写真をちゃんと撮りなさい

  • 結婚したい相手にはちゃんとステータス「金銭」「学力」「ルックス」「思想」「人柄」を開示しなさい

  • 自分のステータスは短所を縮めて長所を伸ばしなさい

  • 最初から結婚生活を送れるか考えるのはいいけどまず落ち着いてステータスと相手のことを見なさい

  • 自分がどうやって生きていきたいのか見つめなさい

  • 素敵なクルーを見つけて一緒に成長しなさい

みんなそれぞれの大海原で最強の海賊王を目指しましょうね。それでは。

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