ガイド(指導員)はよき手本でありたい

海を楽しむ、生き物に親しむという観点から、ガイド中に生き物とあそぶ、ふれる、よる、という動きをお客さんにもしてもらうにあたり、まずガイドが先にやっちゃうというのは、「先に遊んでるみたいでいかんよなあ」と以前は思ってたりしたわけですが。

「こうやったらいいよ」「ここまでならやっても大丈夫よ」っていう手本でもあるじゃん。と気づいたころから、率先してウミガメに接近してみたり、並んで自撮りしてみたり、魚の群れにまみれる位置にあらかじめ行ってみたりするようになりました。
「ガイドのやってることをまねてもいいんだよ」って言う話です。
(もちろん自分の行動によってその対象を追い散らしてしまうとか、真似してもらえるチャンス自体をなくすようなら自分はやりません)

これって生き物に関係あるなしだけではなく、水中でリーダーをしているガイドの技術だったり、プライドと倫理だったりもあてはまりますよね。

その前提条件として、

「ガイドは後ろに何時もゲストの視線を意識しておくこと。常に見られている、真似られている、そして評価されているのだ。」

というのがあります。

ガイドの背中は講習生や参加者にとってのお手本であり、追いかける背中でもあるわけです。

業界に入ってまだ数年で、主に講習だったり、初心者さんのガイドだったりが担当だったころ、僕自身が追っかけていた背中の持ち主に言われたわけですが、いまさら、その言葉の重さをひしひしと感じたりしてるんですよね。

そういう意味では、ガイドの言動、行動の一つ一つにはきちんと意味や根拠があり、それをきちんと説明できる必要があるわけで、そのための努力やアップデートは欠かせないわけです。

教わる側、参加する側として考えれば、「追っかける背中は自分で選べばいいんじゃない?」と思う部分もあるけど、やっぱり「はじめに追っかけとかなきゃいけない背中」って言うのもあるだろうし、逆に「最初にそれ追っかけちゃうと絶対その先間違っちゃうよ」って言う背中もある。

もう四半世紀ほどイントラやってますけど、こと初心者や、まだ何物にも染まっていないダイバーに、きっちり堂々と見せられる背中でありたいと。まだまだちっともデカい背中じゃねえよなと思いつつも、それでもあらためて深く「追うに値する背中でありたい」と思うばかりであります。

さらに言っちゃえば、これから業界にはいる。はいったばかりの人たちに先輩として恥じない背中を見せているのかと・・・。

それは技術だけじゃない。海や生き物やダイビングに関する敬意や自律を、僕は背中に描けているのかなと・・・。

屋久島マリンサービスYMS
スノーケリング
スクータースノーケリングスキンダイビング
体験ダイビング

ファンダイビング

#ダイビング #エコツアー #インストラクション #安全 #環境

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?