宇宙と手を繋ぐジジイ
元板前さんの爺さんに、技術を身につけるコツを聞いた。ふざけてるようで、けっこう真面目な話やった。HDS-Rが一桁で、日常生活は多くの介助がいるけど、仕事の話はイキイキと話してくれて楽しいし、勉強になるよね。
「宇宙と握手をするんや」
知識とか技術は宇宙に全部つまってるからな、俺らはそれを受け取るだけや。握手してもろたらな、スッと入ってくるんや。
めっちゃスピリチュアルやん。
さっきまで全然そんな素振りなかったやん。
さっきまで、「看護師の姉ちゃん可愛い」って一緒に言ってたのに。
「ガツガツしたらあかん」
ほら、なんか真面目にやってるぽいけど全然身に付かんヤツおるやろ?あんなんはな、宇宙に嫌われとるんや。真面目っぽいだけで変やろ?本質とズレとるっちゅうかな。
ドキッとする一言、ブチ込んでくるやんか。
ほんと「正しい方向に適切な量の努力」よね。
頑張ってるけど報われない状態って、言語化できない違和感が確かにあるある。
ガツガツしてると、視野が狭くなるんだってさ。常に何が一番の核か、冷静に見なあかん、とのこと。
タモリの「やる気のある奴は帰れ」みたいやな。
ほな、正しく空気読んで大人しくしてるんが一番ええんやろか?
「宇宙に嫌われへんように、修行するんや」
アホか。努力の影も見えへんヤツ、兄ちゃんは信用できるんか。頑張ってるヤツと話合わしてるだけのヤツ、一言目でわかるやろ。声の出し方胡散臭いやんか。声はちゃんと聴かなあかん。
徳川夢声「話術」を思い出す。ニセモノの声なんやろな。
正しく生きて、正しく努力して、待つ らしい。
何が正しいかなんてわかんないけど、“腐らず、驕らず”
そうすれば、美味しいソフトクリームが出来る
え?あれ?
そう言えば、入院時HDS-Rの「ここはどこですか?」にはバッチリ「宇宙」って言ってた。
番外編「ミルクってすごいよな」
ヨーグルトにもチーズにもなるし、バターにもなるんやで。やり方次第で、色々変わるやんか。ほんでどれも美味いんやで。ま、そういうこっちゃな。
ありがとう、爺さん。
ちょっとクサいセリフも、年配の人が言うとスッと入るよね。
辛くなったら、この記事を見返そう。
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