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団地をハックする

ケアとまちづくりの一つの方法として、「街へ繰り出す」という方法がある。街中の人がふらっと訪れて、医療・介護の相談ができるスペース「暮らしの保健室」が一つの方法。より街へ繰り出す中で、団地をフィールドに面白い取り組みをしているところを紹介したい。

そもそも団地とは、なんだろう。世界大百科事典によると、集合住宅地の総称のことだそうだ。小高い山の上に、数棟の住宅マンションが一団をなしている風景は、想像に易い。高度経済成長、都市化に伴い、郊外にニュータウンと称して、団地が数多く作られた。その頃は、ニュータウンに住み、三種の神器(冷蔵庫、テレビ、洗濯機)を備えた近代的な暮らしは憧れの的だったのだ。移り住んできた人たちは、核家族の団塊の世代が多かった。今、子供は成長し、より職住近接の都心部に移り住み、団地は後期高齢者になろうとしてる団塊の世代が住み続けている。高齢者夫婦世帯や高齢者単身世帯が多いのが特徴だ。つまり、2025年問題をそのまま直撃するのが、日本の団地なのだ。

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