自分のことばを生きる
中学1年のとき、担任の先生が同窓会に行った話が妙に記憶に残っている。当時、先生には長らく連絡を取っていなかった親友がいたらしく、同窓会で会えるのを楽しみにしていたそうだ。その友人を会場で見つけ、喜び勇んで話しかけに行ったのだが、どうにも"言葉が通じない感覚"に陥ったという。決してよそよそしかったわけではなく、友人も再会を大層喜んでいたらしい。だが、話している言葉にどこか違和感を感じ、別の人物になってしまったような印象を抱いたそうだ。とても寂しい気持ちがしたと、帰りのホームルー