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循環の大切さ

この世に止まっているものなんてない。森羅万象。空気も時間も身体も自然も。物だって放っておけば劣化する。諸行無常。

はるか昔から言われていることを、実感しながら家事をする。

掃除をしても埃はたまるし、草は抜いても抜いても生えてくる。
ちょっと気を抜けば、浴槽の排水溝にはピンク色のカビが立ち、冷蔵庫の残り物は固くなる。


でも、気持ちの良いこともある。
蕾だった薔薇は今週初めから少しずつ花開き、今日満開を迎えた。
先週末庭に植えたアジサイは、何度も萎れて枯れそうになりながらも、ようやく安定し始めた。刻一刻、変化は激しかったけれど、無事に峠を越したようだ。

一瞬一瞬。刹那、刹那。
同じ時なんてないんだなぁ、全てが動いているんだなぁと感じながら、はたから見たら日々同じような家事をする。


みんな、動いてるんだ。それぞれのリズムで。
風も空も木も花も、鳥も、犬も、猫も、虫達も。小石だって、昨日と違う場所にいたりするんだろう。そしたらやっぱり、世界はずっと、ずっと止まらない。

だから、私も流れていたい。
身体と心、頭をきちんと循環させていよう。
衰える身体を許し、取り残されそうになる気持ちに耳を傾け、溜め込んだ考えを手放そう。
しっかり吐いて、しっかり吸おう。
入れたら、出そう。
意気込む必要なんてない。固執もしなくていい。とにかく流れるようにやってみよう。
私だけが止まっているなんておかしい。
だって、全てのものは流れているんだから。
世界のリズムに、私だけのリズムで歩調を合わせよう。
世界はアンサンブル。

みんなのリズムの気配を感じ取りながら、
自分のリズムでゆるやかに入ってみよう。
自分だけのセッションを奏でるんだ。いや、ダンスかもしれない。

植えたばかりの小さな紫陽花の花は、頭でっかちな鞠のよう。
頭をゆらゆらしながら、風の中で踊ってる。
あの子も自分のリズムで流れにのっているんだろうな。


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