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「力を抜く」には「気をそらす」

私のバッグの中には「アンパンマンのシール」がいつも入っています。

何のためかって?

大泣きしてパニックになってしまった小さい子にあげるためです笑

子どものパニックに有効なのは?

街なかで、小さな子どもがかんしゃくを起こして大泣きして親が何を言っても泣き止まない時はおそらく、もう聞き慣れた親の声なんて耳に入ってこなくて、泣くことに集中してしまってどう泣き止んだらいいかもわからない状態になっています。

そんな時有効なのは第三者が気をそらすこと。

見知らぬおばちゃんが「アンパンマンシールあげよっか〜?」なんて声を掛ければ、ビックリして一発で泣きやむ(ハズ)。

アンパンマンシールではなくても、実際私が何度も成功しているのは、ママが大荷物で、さらに妹/弟ちゃんを抱っこしているのに「抱っこ〜!!」と泣き叫ぶお兄ちゃん/お姉ちゃんに

「おばちゃんが抱っこしてあげよっか!!」

と声を掛ける作戦。

みんなピタッと泣き止んで

「いや、こんな怪しいおばさんに抱っこされるぐらいなら歩きますわ(あるいはベビーカー乗りますわ)」

と急におとなしくなるのです笑

これはうちのムスメが小さい頃、歩くのイヤ!ベビーカーもイヤ!でも母(私)は保育園のシーツやパソコンを抱えて大荷物、抱っこなんてできません!!なんて時にまわりの方が声を掛けて助けてくれた経験からです。

親もパニックで、もうどうすりゃいいのよ!!となっているところ、本当に助けられました。 

「力を抜く」には「気をそらす」


なぜこんな話を思い出したかというと…

体にとっても「気をそらす作戦」が有効だからです。

先日のロルファーユキ先生のブログ、

「力を抜く」という言葉からサヨナラしてみる

という記事を読んで、そうそう、とうなづいたのは

「力を抜く」ことは難しいということ。

「◯◯の力を抜いて!」

と言われてすぐにできるのは、実は身体を使うことに慣れているかなりの上級者だったりします。

多くの人は「力が入っている」ことにすら気付いていないのです。

入っていることに気付いてすらいなかった力をさらに抜こうとするなど至難の業。

無意識に力が入っていたところに今度は意識がいってしまうので、より力が入ってしまう、という悪循環に陥りかねません。


そこで役に立つのが「気をそらす」作戦。

どうしても力が入ってしまうところとは別に、少し頑張らないといけないところやキープしておきたいラインを意識します。

そこを頑張るためには、別のところを頑張っている場合ではない。

そんなところがあると自然に力が抜けるのです。

例えば、首の付け根に力が入りやすい場合なら脇の下から二の腕にかけてのライン、前腿に力が入りやすい場合は足の裏や大腰筋などを意識してみます。

「オープンレッグロッカー」で検証


私がインストラクターの資格を取った時、スターティングポジションすらうまくとれなかったのが「オープンレッグロッカー」というエクササイズです。

今考えると、できなかった時代は色々なところに力が入りまくっていました。

それが、一見関係なさそうなところに色々意識が行くようになった結果、頑固だったハムストリングが少しづつ柔らかくなり、入りまくりの力が抜け、今ではなんとかサマになるようになってきました。

さらに、ピラティスは初心者、オープンレッグロッカーなんてもちろんできなかった「ホリスティック・システム」の先輩、キヨさんも、ロルファーユキ先生のキューイング(指示出し)で動いていたらいつのまにかこんなにステキなスターティングポジションを決められるように進化していました!!

キヨさんの「オープンレッグロッカー」スターティングポジション


どこにも無駄な力が入っていなくて、ラクラクとこの難しいポジションをとっているように見えますね♡

ではキヨさんは「無駄な力を抜こう」としていたのでしょうか?

実はこの時キヨさんがイメージしていたのは、その前に行っていた「スパインストレッチフォワード」というエクササイズからの流れで

「湯舟の表面張力の上に腕を乗せる」

ことだったそうです。

お読みのみなさまはイメージできるでしょうか…??

急に言われてもちょっとイメージしにくかったかもしれません💦

ただ、

「力を抜こう」と思っていたわけではない

このことに是非注目していただきたいと思います。



「力を抜く」かわりにどんなイメージをすれば効果があるかを自分で考えるのはなかなか難しいかもしれません。

でも、「気をそらす」ことができればいいわけで、正解があるわけではありません

是非いろいろ試してみてください。


指導者のみなさまにとっては想像力、腕の見せ所ですね。

そんな指導のための想像力を磨く「ホリスティック・システム」、5月スタート18期の募集が始まっています。

クライアントさんの動きの質を見極め、より無駄のない動きに導く力を身につけませんか?

詳細はリンクをご確認ください!


オープンレッグロッカーの具体的なやりかたについてはこちらをどうぞ。

「気をそらす」ヒントをまとめています。












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