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私は「オタク界の井之頭五郎」だったのか


先日、こんなポストを見つけた。

ん?!これ私のことじゃん!
あれ…これ私が書いたのか…?


推し活歴15年以上経ったけど、一緒に推し活する友達がいない。
厳密にいうと、一瞬いた時期がある。たまたま同じアーティストを好きな子が身近にいて、何度か一緒にライブを見に行ったり、聖地巡礼したりしていた。

でも、住む場所や環境の変化で、一緒にライブを見に行くことがなくなり、またひとりになった。

今はみんなSNSで知り合った人と会ったりするのが主流で、私も学生時代に憧れて一回だけネット上で知り合った方に会ったことがある。

みんなすごく良い人だったけど……まぁびっくりするくらい気疲れした。笑
まだライブ前だというのに。


みんな、これを普通にやっているのか…そして、リアルでも会うような仲になってるのかぁ…
と思うと、社交性の欠片もない私には尊敬の念しかなかった。

ライブも一人でじっくり見たい派だし、
「自分にこの楽しみ方は向いてないなぁ」と気づいてから、推し活は完全に一人でやっている。

オフ会とかも行かないし、遠征したときも一人で観光して美味しいものを食べて、ギリギリに会場に行き、ライブが終わったら即ホテルに帰る。笑

そして一人ホテルでお酒を飲みながら、皆の感想を読んだり、感想を書いたりするのが至福の時間だ。

ただ「私には私の楽しみ方がある」と思っていても、ライブ会場で何やらワイワイみんなで楽しそうに写真を撮っていたりするのを見ると、たまーに

「なんで、私は皆が普通にできるようなことができないんだろう……」と、自分を性格を卑下してしまうときがある。



そんなときに冒頭のツイートを見つけて。

11.5万人がいいねをつけてるということは、それぞれ推す対象は違えど、同じような楽しみ方をしている人がこんなにいるんだ!

さらに、リプ欄を見ていると「一人で楽しめるの最高じゃん」「筋金入りだ」とか肯定的な意見ばかりでちょっと元気づけられる。笑


中でも一番印象的だったのが、引用リポストに合った言葉、

「オタク界の井之頭五郎だ…」

例えが秀悦すぎるでしょ!


※ちなみに井之頭五郎とは?
漫画「孤独のグルメ」の主人公。


仕事の合間に飲食店に立ち寄り食事を摂る様を描いたグルメ漫画である。主人公の中年男が独りでひたすらに食事を楽しむシーンに合わせて心理描写を綴り、劇的な展開などは少なく、あたかもドキュメンタリーのごとく淡々と物語が進行する。出先の食事が主題とされ、主人公が訪れる店は7話・19話・特別編で描く出張を除けば大半が東京都内を中心とする首都圏の店で、高級店などはなく大衆食堂のような庶民的な店がほとんどである。

Wikipediaより

ドラマ化もされている。


大きな事件もなく、心の中で色々言いながら、ただおじさんが一人でご飯食べてるだけなんだけど、これが不思議と癒やされる。


確かに、過去15年以上推し活をしている間、私よりも熱狂的に推してた(ように見えた)人が、人間関係のもつれから「アーティストは好きだけど、もう知り合いに会いたくないからライブには行かない」とライブから離れて、そのままフェードアウトした姿も見てきた。

そういうリスクがなくてマイペースに楽しめるのが、一人推し活のメリットかも。


これからは
「なんで、私は皆みたいにワイワイ仲間作ったりするの苦手なんだろうなぁ……」と自分を卑下してしまったときは

「いや、私はオタク界の井之頭五郎だったわ!!✌」

と、この言葉を思い出そうと思う。

「モノを食べる時ライブに行く時はね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」(井之頭五郎風に)


たまにこういうピンとくる言葉に出会うから、Xも捨てたもんじゃないね!


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