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古着業界は今後どうなっていくのか?

現代のファッションシーンで欠かせないキーワード、「古着」

そう、間違いなく古着業界は今盛り上がっている。

先日、当社のスタッフから上層部に面白い質問がありました。


内容は表題通り、


「今後古着業界はどうなっていくと思いますか?」


というもの。


とても面白い質問だったし、他の方の意見も興味深かった。
社長や僕を含めた4人が出した回答を以下にまとめます。


「古着業界はしばらく盛り上がると思うけど、成功できるかどうかはやり方次第」

現行ブランドがヴィンテージ古着をサンプリングしていたり、著名人がヴィンテージ古着を着ていたりと、ファッションの流れは確実に「古着カルチャー」に寄ってきている。


サステナビリティなど、社会環境問題などの側面から見ても、この流れはある程度続くことが予想されるので、しばらく古着業界は盛り上がりを見せると思います。


ただし、古着ビジネスにおいては、販売者が急増してて、差別化や仕入れが難しい状況。
利益を出すのは非常に難しいんじゃないかなと思います。

よっぽど斬新な打ち出し方をするか、安定して安く仕入れが出来るコネクションがあるか、影響力を持っているか、マーケティング戦略を上手く取れるかでないと、古着を販売していい暮らしをするのは厳しいと思います。


「90'sのブームがいつまで続くか」

昨今の90年代ブームの流れにより、XL程度の大きいサイズが平気で売れる時代。

しかし、古着とは海外の方が着ていた服なので元々大きいサイズばかり。日本人がジャストで着れるサイズの古着は滅多に見つかりません。

実際、5年前までは Lサイズの古着は売れず、S, Mが最も需要のあるサイズ感でした。
全体的なファッションの流れとして、ジャストフィットが主流の時代がしばらく続いたんです。

マスファッションの流れが再びジャストサイズに傾けば、十分な数の仕入れは非常に難しくなり、今ほどの盛り上がりは無くなっていくのは必然。

仕入れの現状とトレンドがマッチしていくかが不安要素です。


「盛り上がりは続くと思うけど、適正価格での仕入れがいつまで続けられるか」

流れとして、業界自体はかなり盛り上がっているし、まだこの状況は続くと思います。

しかし、バイイングを行っている中で、目に見えてバイヤーの数が急増しており、商品の取り合いになっている状況は危惧しています。

学生くらい若いバイヤーがラグやスリフトを回っていて、あらゆる情報が拡散されているので、当社でもこのまま適正価格で仕入れ→販売出来るかは心配。


「今のような古着バブルはいつまでも続かない。リユース業は安泰」
高騰してるアイテムも多いけど、時代の流れは繰り返す物なので、必ずトレンドには変動がある。

昨年まで売れていた物が売れなくなったり、人気のなかった物が突然売れるようになったりすることが近年よく見られます。

ブームは続かない物だから今のような状況も数年経つと変わると思う。

ただ、サステナブルやリユースショップ、メルカリなどが盛り上がっているので、セカンドハンドの文化自体は根付いていくと思います。


総括

全員の考えに共通していたこととして、今の盛り上がりを一過性の物と捉えていて先を見ているということ。

突然価格が跳ね上がったり、オンラインで古着を転売する人が急増したり、短いサイクルで若者のトレンドが変わったり

古着業界に居る我々も、変化のスピードについていくのが大変で、理解し難いことも多い。

ただ現状に合わせるのではなく、先を読み、早めに対応していくことが大切だと思っています。


僕たちに出来ること、願うことは、皆さんに古着を楽しんでもらうこと。

どうゆう形であれ、より多くの人が古着に触れて、深く古着と付き合ってくれるようになれれば嬉しいです。

では。

何か感じてもらえればスキしてもらえると嬉しいです!

Instagramではコーディネートも多く投稿してるので、良ければ覗いてみてください。

👉🏻 @ykky12


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