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悠霞 栞
2024年8月28日 10:50
人は言った。かの革命家は死後真面な世界に行かないと。ある少女は事故で亡くなった友を思い墓参りをした。死が当たり前に在って、けれども一度きりのそれの後に何があるかを知る者は生者で居ない。だから皆、死後の世界を好きに想像する。きっと私は天国に行く。きっとあいつは地獄に行く。きっと、きっと。そうして空想し、夢を見て、自己満足に人生を歩み。満たされたり、満たされずに死ぬ。知らないから、期待が膨らむ。悪い方
2024年8月13日 01:20
次に落ちてきたのは希望に満ちた青年。青年は困惑した。意義を、正義を、大義を掲げ真っ当に生きてきた。だから己はきっと天国に行ける。だから一つ目の怪物の前でも怯む事無くその目を見つめた。だというのに、己は数々の試練を突破し清い魂だったはずなのに。なぜ、いま塵芥と混ぜ合わされているのだ。不快だ、不愉快だ。何が駄目だった。なぜ私は天国に居ないのだ。明らかにここは地獄ではないか!「やだ!やだぁ!!」あん