[存在記録#3]ある人間の話
人は言った。かの革命家は死後真面な世界に行かないと。ある少女は事故で亡くなった友を思い墓参りをした。死が当たり前に在って、けれども一度きりのそれの後に何があるかを知る者は生者で居ない。だから皆、死後の世界を好きに想像する。きっと私は天国に行く。きっとあいつは地獄に行く。きっと、きっと。そうして空想し、夢を見て、自己満足に人生を歩み。満たされたり、満たされずに死ぬ。知らないから、期待が膨らむ。悪い方にもいい方にも。神はきっと人間を愛している。でなければ創造などしない。そう言った