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暗いくらい部屋。光の一つもなく。ただそこにじっとしているだけの者。 閉じて、排除して…
それらは綺麗に飛んでいた。そうして南から北へ飛んでいく。帰っていく彼等を見上げて、ああな…
暮れていく、薄暗くなっていく。その景色がとてもきれいでこの数刻が、この一瞬がずっと見て…
消える。散る。消えた。散った。私の花。私の宝。 行かないで。消えないで。その言葉も空…
慎重に、確実に。そして相対する者へ誠実に。相手を傷つけず、思いやりを持って、思慮深く行…
黒が明るくなっていく。明るく、明るくなって、真っ白になる。 それはもう黒であったと認…
あげない、あげない。絶対に私のもの、私だけの宝物。 その輝きは、美しさは、愛らしさは私だけが知っていればいいの。誰にもあげないわ。
キラキラ、きらきら。暗闇の中輝いている、煌めいている。日頃の疲れが吹き飛んでいくほどその…
小さな、小さな青。淡くて、澄んでいる。 小さなその青は集まり、集団を形成し、濃く透明度が…
切れ端の屑。捨てられる運命。悔しい。悔しい。必要とされない己。 屑。屑。塵屑。 ああ…
ゆらゆらとはっきり見えず。とろとろとした愛情に。ふわふわとした夢に。桃色のそれらに夕焼…
優しい緑の中輝くように赤が差す。強くきらめくその宝石に私は心を奪われる。綺麗に輝き、色…
青く爽やかで、私はその色に励まされ前へと進む。綺麗なその色は時に私を慰め、励まし、過去…
吸って、吐いて。吸って、吸って、吐いて。吸って、吸って、吐きだした。一度漏れた嗚咽は止まらず、同時に涙が溢れる。言葉に表せない感情が涙として、嗚咽として、乱れた呼吸としてサインを出す。それに私はひとりぼっちの部屋でひたすら耐えていた。