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ゆりかもめとヴィーナスフォートと旅の思い出。

新橋から新交通システム『ゆりかもめ』で約20分。青海(あおみ)駅のそばにある商業施設『パレットタウン』。ランドマークである大観覧車やショッピングモール『ヴィーナスフォート』、東京随一のライブハウス『Zepp Tokyo』などが集まるお台場の中心的施設だった。しかし先日、2021年年末ごろから周辺再開発のため順次閉館することとなった。
たくさんの惜しむ声が聞かれる中で、「Zepp」はツアーファイナルではお馴染みで定番中のド定番的。いろんなメジャーアーティストが沸かせた場所故に音楽ファンにとっては青天の霹靂だった。
同じく音楽ファンである僕にとっても衝撃的。「Zepp」はおろか、近畿地方以外でライブに行ったことなくてもツアーのお知らせで名が知られている分、これは寂しい。

10年ぐらい前

そして、隣接する『ヴィーナスフォート』は一度行ったことがあって印象が残っている。
両親と妹、僕の4人で1泊2日で東京と埼玉の「鉄道博物館」に行ったときだった。品川で新幹線を降り、山手線で新橋へ、そこから『ゆりかもめ』に揺られて行った。「日テレ」などの汐留、東京湾、お台場の景色や「レインボーブリッジ」やその手前のループ線etc.大阪の「ニュートラム」や神戸の「ポートライナー」「六甲ライナー」で慣れっこだったが、貴重な風景でテンションが上がっていた。

ヴィーナスフォートへ。

そうこうしていると、青海駅に到着。パレットタウンをブラブラしたり、「買いもんラバー」の母は『ヴィーナスフォート』でお買い物三昧。何を買っていたかはさっぱり覚えてない。
ただ、中世ヨーロッパを彷彿とさせる石の壁や街並み、ここの一番の名所である女神の噴水はバッチリと記憶に残っていた。ちょっと暗がりみたいな感じで幻想的だったのを覚えている。関西ではこんな凝ったショッピングモールはなかなか見られない。そりゃあんなに惜しまれるわけだ。

首都圏で愛されてきた『ヴィーナスフォート』と音楽ファンに愛されまくってきた『Zepp Tokyo』。遠征になかなかご縁のない僕でも名の知れた定番の「箱(ライブハウス)」と旅の思い出にインプットされているショッピングモールだから非常に惜しい。ここに限らず、再開発を理由に惜しまれつつ幕を下ろす商業施設やショッピングモールはよく聞くがどれもこれも地域やファンに親しまれていたと聞く。街をブラッシュアップして印象を上げるためには必要なことかもしれないし、しょうがないのかもしれない。それでも、『あべのハルカス』『大阪ステーションシティ』などのように先進的な新たな場所というのも楽しみでワクワクする。新型車両もそんなもん。次のステージに突入しようとしている青海エリアがどんな変貌を遂げるのか心待ちにしたい。そして、いい思い出を作ってくれた『ヴィーナスフォート』に感謝の言葉を贈りたい。

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