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黙ってたって

台風がやってくるってときにNHKを見ていると『ふたりのディスタンス』という番組を見つけた。「爆笑問題」の太田光さんと光代さんご夫妻の日常や2人による熱海旅行に密着したというもの。家では言葉を交わさず、一時は離婚寸前だったこともあるというが、旅行で光代さんがドッキリを仕掛けたり腕を組みにかかったりして、光さんの心を開かせたりする姿に僕は「この2人はまだまだ大丈夫やな」と嬉しくなった。

太田夫妻と僕の親

どこか僕の親のような雰囲気のある2人。両親も家の中では別行動していることがほとんどだし、干渉したり、名前で呼ぶことなんてのもそんなにない。パワーバランスもトントンだ。それでも、離婚する雰囲気はカケラもない。もしそうであったとしたら、毎日怒号がマシンガンのように飛び交って、今以上に気を遣ってコミュ力が致命的になっているであろうし、長くは続かないだろう。

喋れること良し悪し

YouTubeを見ていたり、自分に近いところや列車で出会うカップルを見ていると、言葉を頻繁に交わすことを理想とするようになった。言葉を交わすことに慣れといた方がなんかあったときにいいだろうと思うこともあるが、争いになるといろんな壁にぶち当たる。動画でもそんな内容があったりするし、質問にもそういうことがあった。僕は争いごとの対処が怖くて経験が少なくて、いざとなったら耐えられず心を壊しそうだが。

結果、いい夫婦

“言葉をよく交わす2人”に憧れはあれど、両親や太田夫妻のような言葉を交わさない夫婦というのも良いのかもしれない。光代さんは「しゃべらないから気を遣わない」なんてことも言っていて、「しゃべらないかん」という使命感とか怒るエナジーで疲れることがないほうが結果的に「いい夫婦」で居られるってわけなのかもしれない。

僕が仮にパートナーができたとき、言葉を交わしまくるのか否かは分からないし、コミュ力が弱かった昔の名残が今でも残ってたりする。争いも逃げてしまうがばかり。優しすぎて嫌気を差されるかもしれない。それがどうなるかなんてなってみないと分かりゃしない。いろいろ考えものだ。


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