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呼び捨てとタメ口でキレる人

都内の地下鉄の駅で、男が被害者に硫酸を浴びせた通称「地下鉄硫酸事件」
男と被害者は元大学のサークル仲間で、被害者が男に呼び捨てとタメ口を使ったらブチ切れた過去があると報道で明かされた。この事件の報道を見ていると、この類のトラブルを僕も2度ほど経験していて、ふと思い出した。

小3の頃

何回か綴った僕の地元の友人だったF。小3の頃、僕が呼び捨てをするとひどく嫌がっていたのを覚えている。周りが呼び捨てで言っていたからそれに同調する形で言ってみたのだが、なぜか嫌悪された。記憶は定かではないが、これでFから絶交宣告されたと思う。自己否定感が低いと変にプライドを持ってしまいがちになると聞いたことがあるが、Fもそれに妥協できなかったのだろう。今では自分から絶交宣告したほどだが、当時孤独を恐れた僕が折れて、Fを「君」付けするようになった。「なんで僕だけこんな言われなアカンねん…😞と心の奥で僕は理不尽には感じていた。

弓道部にて

高校時代にも同様にあった。弓道部同期のうち、2人に対し呼び捨てしてみたところ嫌がられたことがあった。僕はけっこう下に見られていてイジられキャラ、「なんでお前なんかに呼び捨てされなアカンねん!!」と思ってのことだろうし、片方は短気で僕に「喝」と称した怒号で僕を泣かせ、イジられ嫌い。家庭内環境も悪そうで、かなりの自己肯定感の低さがあの反発に現れたのだと思う。ちなみに辞めようとした僕を理不尽に止めにかかったのもこの彼だった。そしてここでも同じく、僕が折れる形となったが、どうもこの怒りは納得がいかない。

威圧的でも同調して

呼び捨てされることは「お前」という呼び方とともにちょっと威圧的な側面がある。僕自身は中学、高校時代に女性陣を中心に呼び捨てで呼んでいたことがあったが、最近は柔和なキャラとのギャップやちゃん付けで大学の同期、後輩を呼ぶことが増えたから控えるようにはなっている。
それでも、大学時代からは周りに合わせて呼び捨てやあだ名などで同期、後輩をそう呼んでいる。たまに先輩に対してあだ名やタメ口を使う人も中にはいたが、軽音部の雰囲気上なのか嫌がる人はそんなにいなかった。
ちなみに、僕自身は高校、大学では半数が呼び捨てだったが、僕を良くしてくれた人も多いし、呼び捨ては別にどうでも良かった。

タメ口と年功序列

冒頭では同期にタメ口を使ったことに切れたとのこと、サークルに入った時期で言えば同期だが、男は被害者より3歳年上、学年も1歳上だった。先輩とはいえ、「年上の同期」はどこでもありがち。この報道から僕は「年功序列」的強い偏見があったと考える。
僕の大学時代では3歳上の同期や4歳上の後輩がいたが、同期は性格も相まって君付けでも嫌がらず互いによく接し、後輩に至っては年下関係なく敬ってるし、僕のことも良く慕ってくれている。
ほとんどの場合、会社に入ると中途、新卒問わず、学年が異なっている同期や後輩先輩なんていくらでもいる。夫婦でも歳の差が生じることがほとんど。そんな中でそういう偏見から来る圧力をかけられると誰も寄り付かなくなるし、夫婦だと離婚したくなるし、「この人DVしそう」なんてことも思いかねない。

今回は「硫酸事件」での人間関係のトラブルを中心に僕が思ったことなどを綴りました。敬うことには年下年上はもちろんのこと、名声や役職まで「年功序列」なんて関係ないです。むしろそれを押し付けると敬いたいなんて誰が思うのでしょうか。僕が呼び捨てをして怒った人物も同じく敬いたいとは思えませんでした。しかし、恐怖で押し切られてしまい、距離を取れませんでした。
事件自体は粘着質に付き纏ったというのが怖いところですが、人間関係でフィーリングの合う人間を見分けるヒントみたいなものを教えられたのだと思います。
目上や初対面には敬語で接し始めて、慣れた頃にタメ口、呼び捨てなどで砕けてもいいかとは思います。でも、フィーリングが合わない、キレやすいとちょっと距離を置いたり、必要なこと、効率良く進めるとき以外は関わらない方がいいかと思います。でないとあんな粘着質に付き纏われたらたまったもんじゃないですから。

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