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足部アーチ・足部障害を考える上で重要な視点~みんなが知らない最新知見~
足部アーチ・足部障害と言われ一番初めに思いつくのは”扁平足”ではないでしょうか?扁平足には「柔軟」「硬直」「後天性」などの種類に分けられます。
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柔軟な扁平足がもっとも一般的です。柔軟な扁平足とは「足部に荷重が加わっていないときはアーチを観察することができますが、足部に荷重が加わるとアーチの低下またはアーチが観察できなくなる状態」のこと言います。
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柔軟な扁平足の状態が継続的に続くと、靱帯や腱に微細な損傷が加わり、不可逆的な”硬直”または”後天性”の扁平足に繋がる可能性があります。
扁平足の原因は多く考えられますが、私たちセラピストが介入できる部分として、”足部・足関節の機能障害”が挙げられます。特に着目されているのが、足底内在筋や後脛骨筋の機能だと思います。
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扁平足に介入するにあたり、足底内在筋や後脛骨筋は重要です。ですが、今回の記事では、あまり知られていない重要な2つのポイントからの介入について記載していきます!これは、目から鱗の情報ですよ!
1.まず着目するべきは距踵舟関節
距踵舟関節は距骨、踵骨、舟状骨から構成される関節になります。
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距踵舟関節の構造として、舟状骨、踵骨内・外側関節面がソケットを作り、足底面からバネ靭帯と共同し、距骨を支持していると述べられています。この構造を”acetabulum pedis”とも記載されています。
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距踵舟関節の骨配列は体重負荷効果が明らかにされています。つまり、距踵舟関節の障害は荷重を十分に受け止めることが出来ず、足部アーチの低下に繋がる可能性が考えられます。
1-1.距踵舟関節とバネ靱帯
距踵舟関節を考えるうえで、バネ靱帯も重要になります。バネ靱帯は上内側部、中斜角部、下斜角部の3つから構成されています。バネ靱帯は繊維状の構造物ではなく、関節包、靱帯、腱鞘と連続している複合体になります。
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バネ靱帯の機能は距骨を支持し、足部アーチを支持することです。距骨に荷重が加わると、踵骨は外反、距骨は底屈・内転、舟状骨は背屈・外転します。この足部の動きは、距骨頭が落ち込む動きですが、バネ靱帯が伸張され、距骨頭を下方から支持します。
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そのため、バネ靱帯は距踵舟関節を静的に支持する組織として、重要であることがわかります。
1-2.バネ靱帯の障害が生じると…
バネ靱帯は足関節外反捻挫や慢性的なストレスを受け続けることで、損傷が生じると私は考えています。以前、足関節外反捻挫で内側側副靱帯だけでなく、バネ靱帯にも炎症所見が認められた症例を経験したことがあります。
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バネ靱帯は強力な組織ではないですが、バネ靱帯の問題は多くの足部疾患に関連していると報告されています。バネ靱帯の問題あるため足部障害が生じるのか、足部障害のためバネ靱帯に問題生じるのかはわかりません。
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1-3.バネ靱帯の評価
バネ靱帯は足部を支持する重要な組織ですが、評価する方法にゴールドスタンダードはありませんが、簡便な評価方法としては、エコーを用いる方法があります。
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バネ靱帯のエコー評価の方法として、プローブの近位端は載距突起上に設置し、遠位端は距骨および舟状骨の上内側側面に向かって回転させます。そうすると、バネ靭帯は後脛骨筋腱と距骨頭の間で確認できます。
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エコーで評価したバネ靱帯の厚みが減少している場合、バネ靱帯の障害が生じている可能性を考慮する必要があります。
1-3.バネ靱帯の障害を疑ったら…
バネ靱帯の障害を疑った場合、”なぜ?バネ靱帯が障害されているのか?”を考える必要があります。足部の変形の影響?筋力低下によるもの?外傷によるもの?など、原因を見つけて評価-介入する必要があります。
・足部による影響
評価:FPI-6や舟状骨降下、足底内在筋・外在筋の筋力、X線画像
介入:足底内在筋・外在筋の筋力強化、インソール
・筋力低下による影響
評価:足底内在筋・外在筋の筋力(足趾把持力、エコー輝度)
介入:足底内在筋・外在筋の筋力強化
・外傷による影響
評価:問診による既往の聴取、エコー評価
介入:急性期(安静)、慢性期(インソール)
こちらの関連記事も参考にしてください!
バネ靱帯は関節包や内側側副靱帯、腱鞘の複合体であり、足部形態の修正やストレスを減らさなければ、バネ靱帯の負担は増大したままと私は考えています。なので、私は介入する場合、インソールや靴の指導など外部デバイスを用いることが多いです。
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そして、もう一つ大事な最新の知見から足部アーチ・足部障害を考えていきたいと思います!
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