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膝関節伸展制限 ~軟部組織の影響~

今回の記事では、”膝関節伸展制限と軟部組織”の関係性について記載していきたいと思います!


以前の記事で、膝関節伸展制限が生じるとどのような影響が身体面や生活面に生じるか記載してありますので、そちらもご覧ください。


1.膝蓋上嚢と膝関節伸展制限

膝蓋上嚢に問題があり、膝関節の伸展制限に関与している場合、症状として
・膝関節の腫脹
・膝関節伸展時の違和感や圧迫感
などが出現します。このような症状が認められる場合は膝蓋上嚢の問題を疑う必要があります。


1-1.膝蓋上嚢の解剖

膝蓋上嚢は膝関節包と連続していると考えられており、膝関節周囲に存在する滑液包のうちの1つです。大腿前面に存在しており、膝蓋骨から約近位4cmまで伸びています。内側は大腿骨関節縁まで、外側は膝窩筋腱溝のすぐ近位まで伸びていると報告されています。


膝蓋上嚢は中間広筋や膝関節筋と連続しており、この連続が膝関節屈曲-伸展時に重要となります。


下の図はエコーで膝蓋上嚢を撮影した画像になります。はっきりと膝蓋上嚢とはわかりませんが、中間広筋に隣接しており、膝蓋骨の近位、四頭筋腱の深層に存在していることがわかります。


エコーで見ると、膝蓋上嚢は膝関節包と連続していることも確認できますが、すべての個体で連続しているわけではないため、膝関節の腫脹≒膝蓋上嚢の腫脹には繋がらないことは理解しておく必要があります。


1-2.膝蓋上嚢の機能

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