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FAIでは体幹の介入は必須

以前の記事「FAIの評価を徹底解説!」の中で、評価について解説したので、今回の記事では、FAIの治療について記載していきます。


FAIの治療は保存療法と手術療法の2パターンが存在します。基本的に保存療法から始めて、3か月経過しても改善が見られなければ手術といった考え方があります。


保存療法の文献をいくつか読むと

・理学療法と患者教育がFAI患者の症状管理に有効
・股関節と体幹の安定化、股関節の筋肉のアンバランスの修正、バイオメカニクスのコントロールを含む理学療法が有効
・筋力強化、運動制御、動作パターンに重点を置いた理学療法が股関節痛を減少させる

上記の様な報告がなされており、FAIに対して理学療法が有効な可能性が示唆されています。


そこで今回の記事では、私がFAIに対して具体的にどのような介入(保存療法)を行っているのかを紹介させて頂きたいと思います。


また、私はサッカーのサポートもしており、FAIの患者に関わらせて頂くことが多いので、どの様な介入が肌勘として一番効果が出やすいのかも紹介させて頂きたいと思います!


介入するべきポイントは大きく3つ!

・骨盤後傾の獲得
・股関節屈曲-伸展、内-外旋可動域の拡大
・腰部-体幹の筋力強化、協調性の改善

この3つの中で肌勘として一番効果が出やすい介入ポイントは「骨盤後傾の獲得」です。もちろん、「股関節屈曲、内外旋可動域の拡大」「腰部-体幹の筋力強化、協調性の改善」に焦点をおいても、FAIの症状は改善することも多いです。


3つの介入がある中で、私は「骨盤後傾の獲得」はFAIの症状を軽減させるためのKey pointと考えています。その理由をいくつかの文献を用いて説明したいと思います。


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