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浅指屈筋が肘外反ストレスのスタビライザーとなる!

オーバーヘッドスポーツの肘関節内側部痛は子供から大人で幅広く発生し、プロ野球選手でも問題になることがあります。子供では骨端線・軟骨障害が中心となり、大人では靭帯実質の損傷や剥離骨折などが生じます。


肘関節内側部痛の介入の基本は保存療法が中心となりますが、保存療法に反応が少ない場合に手術も選択肢として挙げられます。

図18


しかし、手術を行うと術創部の管理や治療期間(リハビリテーション)を含めると、競技復帰に1年以上の期間を要する場合もあります(復帰できない場合もあり)。

図16

そのため、肘関節内側部痛を発症させないための予防プログラムが重要になります。


肘関節外反ストレスに対する主要な安定化機構は尺側側副靭帯(以下:UCL)です。しかし、投球動作中にUCLにかかる伸張ストレスはAOLの破断強度を超えており、障害につながります。

図17


そのため、動的スタビライザーとして前腕屈筋が重要になります。前腕屈筋群はUCLの二次的な動的スタビライザーであり、UCL損傷に対する予防効果があると考えられています。


今回の記事では、前腕屈筋群の中でも外反ストレスに対するスタビライザーとして、最も大きな役割を果たしていると考えられている、浅指屈筋について記載していきます。


1.浅指屈筋の解剖

浅指屈筋は前腕の前面に存在しており、円回内筋、撓側手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋の深層に位置しています。

起始:内側上顆(尺骨頭)、橈骨前面(橈骨頭)
停止:中節骨底
神経支配:正中神経
作用:手関節の掌屈、PIP関節の屈曲

図19


2.浅指屈筋と周辺組織の構造

この浅指屈筋と周辺組織の構造について知るとかなり面白です。

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