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Kager’s fat padの臨床評価と介入 ~隣接する組織と動きを捉える~

Kager's Fat Pad(以下:KFP)は足関節後面に存在する、足部で一番大きい脂肪体です。KFPは多くの機能を有しており、アキレス腱や足関節の運動にも関与しています。


今回の記事ではKFPの”基礎的な解剖から動態(エコー)、足関節の運動やアキレス腱炎との関係性、介入方法”について、文献を提示しながら、まとめていきたいと思います!


1.Kager's Fat Padの基礎的な解剖学

KFPは"アキレス腱の前面、長母趾屈筋(FHL)、踵骨上縁から構成される三角形"のスペースに存在しています。そのため、アキレス腱や長母趾屈筋とは密接な関係性があります。

KFPはFHLやアキレス腱に付着しています。アキレス腱の約90%において、Kager's fat padが付着しており、残りの10%(アキレス腱踵骨付着部)は付着はしておらず、Retrocalcaneal bursaへの通路を形成しています。

KFPの解剖において、最近興味深い報告もなされています!結論から記載すると「Kager's fat padは組織間の張力の調整・伝達を行っている」と報告されています。

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